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ローゼンメイデン・トロイメント #8~#10 中盤を振り返って・そのに

続けて中盤編そのに。
それぞれの哀しい想いを巻き込んで、物語は佳境に向けて動いていきます。

■ #8「人形師」

08megu 水銀燈の佇む夜の教会に訪れたメグが、両親から自分たちの代わりの病院での付き添いを雇っていいかと言われたことを、親に捨てられた子供のように告げるシーンから始まる#8話。
両親が申し訳なさそうな顔をしていることを、壊れた身体を持って生まれてきた自分が全部悪いというメグのセリフは心に痛いです。

人間にとって何が完全で、何が不完全なのか。

だからこそ、水銀燈の「生まれたときからジャンクの子なんていない」と言う心の動きが光るのですが、口には出さねども、メグの命のことを思うその水銀燈の揺らぎが、「ローザミステカの力さえあれば助かる」という薔薇水晶の言葉に惑わされることになってしまいます。
が、それは次回のお話で。

今回のメインはローゼンお父様のことを想い、その想いに応えようとする蒼星石や、ローゼンメイデンのレーゾンデートルに関するところ。

08hina01 08hina02 すっかり桜田家に馴染んだ金糸雀を加えて、雛苺と金糸雀のスイカ早食い競争に始まって、みんなでTVの「くんくん劇場」を鑑賞するなど、楽しく穏やかな時間を過ごす真紅たち。

しかし、そんな中、鏡の向こうにローゼン”お父様”の姿を見た蒼星石は、”お父様”を捜すうちに、完全なアリスが見つからないと悲しみ嘆くお父様の幻影を見て、お父様の望む完全なアリスを目指すことを真紅たちに告げます。
それは、薔薇水晶の策略であるのですが、お父様のことを思う蒼星石の気持ちは、真っ直ぐに、お父様のことだけを見てしまったが故に、完全に真紅たちから離反することになってしまいます。
08sou01
翠星石の涙ながらの訴えや、

「どうして仲のいい姉妹で戦うんだ。」
「究極の少女になって何の意味があるんだ。」
08jun01 「お前達の」どこがダメなんだ。何が不満なんだ。」

というジュンの問いかけにも、ただ

08sou02「ボクたちは完璧を求められたドールだ・・・アリスを目指して、とどかなかった。」

という言葉を残して鏡の中に姿を消す蒼星石。

自分が生み出した物=人形に注ぐ愛情に関するドールショップでの槐とジュンの会話といい、自分たちを生み出してくれたローゼンへの想いをジュンに語る真紅といい、今回はかなりテーマに関わる展開を見せています。

そして、人形のみならず、究極の少女=アリスの存在を通して、人間の存在に関する問いかけをも感じさせてくれます。
アリスになれなかった真紅たちローゼンメイデンは、ジュンたちと出会い、より良い自我を得て成長し、個性を獲得していきます。
それは、不完全な部分はあったとしても、互いを思いやりながら、それを乗り越えて強く生きようとする魂そのもの。
だからこそ、その姿は美しいのに・・・。

なんか、ジュンの叫びは、石ノ森章太郎「原作版キカイダー」を思い出してしまいました。
完全な良心回路を求めて、完全な人間となることを求めたジローが行き着いた先は、不完全な魂を持った人間そのもの。
だから、良心の呵責を感じながらも、平気で同族殺しができるし、逆に不完全な痛む心を抱えながらも、永遠に掴みえぬ完全な魂を求めて高みを目指し続けることが、人間として生きること。
人間になったピノキオは幸せだったのでしょうか・・・?
というラストはメッセージ性がありましたね。

はたして、究極の少女=アリスとなったローゼンメイデンは幸せになれるのでしょうか。


■ #9「戒」

放送では、ラスト1か月。
今回からラス前まで毎回胸の痛い展開と泣きの回です。(T_T)

09hina01 皆と袂を分かった蒼星石のことを思い悲しみにくれる翠星石。
そんな翠星石を思って、思わず泣いちゃう雛苺と金糸雀のお子ちゃまコンビ。(^^;
うんうん、ええ子たちやね~。

09hina02 そして、落込んでばかりではいけないと、TVでやってた流しそうめんで翠星石を元気づけようとしますが、クッキーに飴玉に玉子焼きを流そうとする雛苺と金糸雀。
何でも流しゃいーってもんでも!?(笑)

09soumen それにしても、ペットボトル利用の流しそうめんって、お庭で簡単にやれますね。
試してみたくなるかも。

みんなの思いやりと、それを諭す真紅の言葉に心やすらぐ翠星石ですが、この優しいふれあいがあるからこそ、今回のラスト、次回、次々回と悲しい展開が涙を誘います。

一方、蒼星石は薔薇水晶の話しに乗ったわけでないと、一人で戦うことを薔薇水晶と水銀燈に宣言しますが、水銀燈は確実に勝てる手段として薔薇水晶と手を組み利用することに。
薔薇水晶の思惑は、まだ全て見えませんが・・・。

そして、夜更けに水銀燈と薔薇水晶により、nのフィールドに誘われる真紅、雛苺、翠星石・・・あれ?金糸雀がいないや。(笑)
夜だから、”みっちゃん”のとこに帰ってたのね。

と、事態は余裕のある状況ではなく、戦わないことが私の戦いと、アリスゲームを拒む真紅に否応なく戦いを仕掛ける水銀燈と薔薇水晶。

09sou01 厳しい戦いの中、翠星石に迫る水銀燈の前に立ちふさがったのは蒼星石!
しかし、水銀燈の力の前に劣勢になる蒼星石を助けて一緒に逃げる翠星石は

09sui01 「蒼星石の鋏は人の心を守るためにあるのです!」

と、これ以上戦うなら自分を倒してから行けと蒼星石に決断を迫ります(桑谷夏子の演技が胸に迫りますが、これはパターンかな~)が、蒼星石は翠星石に刃を向ける振りをして、翠星石が怯んだ隙に再び水銀燈に向かっていきます。
お父様への想いを大事にしながらも、翠星石の言葉に打たれた表情といい、本当には翠星石を刃にかけなかったことといい、ひょっとしたら蒼星石が最後まで勝ち残っても、最後は翠星石にローザミステカを全て与えて、お父様の想いも、姉の翠星石への想いも叶えようとしたかもしれませんね。

しかし、そんな優しい心を持つ翠星石が戦いでは非情な水銀燈に敵うはずもなく、倒された蒼星石の身体から浮かび上がるローザミステカ・・・というところで次回に続きます。
倒された蒼星石を抱きかかえて、「一緒に帰るですよ蒼星石!」という翠星石に
09sou02 「・・・一緒に?」

と問いかけで応える蒼星石の一言に全ての想いが込められているようです。、

ところで、ローゼンメイデンの力ってミーディアムに左右されるんじゃなかったっけ?
メグちゃん大丈夫だったのかな。(^^;


■ #10「巴」

09sou03 蒼星石の身体から現れたローザミステカは、必死に手を伸ばした翠星石の手をかすめて水銀燈に奪われてしまいます。
そして、その力を手にした水銀燈は、病院に取って返し、メグの指輪に力を注ぎます。
キャラとしてはすっかりヒールですが、自分の信じるもののためには何者にも負けない強さと信念を持つところが魅力でしょうか。

一方、倒された蒼星石の身体を桜田家に連れ帰った翠星石たちは、その身体を布団に寝かせ、別れを済ませて、蒼星石を今一瞬の眠りにつけるために、トランクの中に休ませて、沈痛な面持ちで、その蓋を閉じます。
この一連のシーンは本当に逝った人を見送るようです。
亡くなった人の安らかな顔は、本当に眠っているようなんですよ。
見送る者としては、魂の安息を願いながらも、その頬に再び紅が差すことを望みたくなるような・・・。
すいません、ちょっと感傷的になりました。(T_T)

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そして、雛苺の身体にも異変が。

倒れて眠る雛苺の枕元で、真紅がジュンに語るには、既に登場回で真紅に敗れていたのにもかかわらず、真紅を通してジュンの力を使っていたのが、蒼星石のローザミステカが奪われたことで、アリスゲームのバランスが崩れたため、これ以上、ジュンの力が届かなくなったと。
そして、雛苺の中に今ある力を全て使い切ったときが、動かなくなるときと。

この後の展開は涙でうまく語ることができません、
余命を宣告された者を見守る家族の気持ちを見るようです。
目覚めた雛苺を心配する真紅とジュンに心配かけまいと元気に振舞う雛苺。
雛苺の最後の想い出にと、巴の家に雛苺を連れて行くジュン。
最初は恐くて嫌いだったジュンに大事なクレヨンの1本をあげる雛苺。
雛苺と過ごした時間を想い出す巴。
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そして、力が尽きて動きづらくなった雛苺の髪を優しく梳かす巴。
自分の時が止まることを知りながら、自分のために泣いてくれる巴を、最期のときまで逆に気遣う雛苺。
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今回は、実際に家族を亡くした者にとっては、泣きを狙われているとは判っていても、子供キャラの雛苺に健気な演技をさせるものだから、つい実際の感情を揺さぶられてしまいます。(T_T)

そして、眠りについた雛苺のローザミステカが真紅の手に渡るとともに、全ての黒幕のいるドールショップへ誘われる真紅、翠星石、金糸雀。
10rozen そこに現れるのは、薔薇水晶と白崎の姿をしていたラプラスの魔。そして槐=ローゼン!
物語は、次回ますます非常さを増していきますが、#11話はほぼバトルシーンなので(翠星石と金糸雀の悲劇もありますが)、時間がなければ今週末の最終回と合わせて最後のまとめ感想で上げてみたいと思います。

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ローゼンメイデン・トロイメント #5~#7 中盤を振り返って・そのいち

いよいよ関西地区でも来週最終回を迎えるローゼンメイデン・トロイメント。
ツッコミどころ満載のコメディにちょっと考えさせるシリアスを混ぜながら、毎回それなりに楽しく見させてもらってますが、全然原稿上げる時間なかったので、最終回前にまとめてみましょう。

■ #5「手紙」

今回は、本編とはほとんど関係ないドールたちのキャラを膨らますエピソード。
いや、楽しいですけど。(^^

05kin01 出だしは、桜田家に再び潜入しようとする金糸雀から。
しかし、自称ローゼンメイデン一の頭脳派という割には72回も失敗しとんのかい。!?(笑)

05kin02と、作戦前に、ちゃっかり準備してきた、お弁当を広げる金糸雀。
たしかに、朝食は大事ですよね。うんうん。


05sou01 家の中では、蒼星石が宿主の老夫婦に手紙を書いているのを見る雛苺。、
これが今回の騒動のきっかけとなりますが、それにしても蒼星石って達筆~
ほんまに生真面目な出来のいい娘やね。

一方、翠星石は、自分とも契約したジュンが真紅とばかり一緒にいるのが気に入らないらしく、自分の株を上げるために、掃除したり食事を作ろうとしますが、これまた雛苺とのタッグなものだから上手くいくはずがありません。
05sui02 それにしても、ほんまに卵を電子レンジに入れたらいかんよ。
本当に爆発するから。(^^;

05kin03 しかし、失敗した卵料理(?)の処分で、鳥にでも食べさせるために外に出したのを嗅ぎつける金糸雀のうにょろろ姿って、なんかパタリロでないかい?!(笑)

そして、家事の失敗をジュンに優しく許してもらった御礼の手紙を出そうとする雛苺の大冒険が後半の山場~。
翠星石からはポストについて口から出任せの嘘を吹き込まれるし、自分より先にジュンに手紙を出させてなるものかと邪魔されるし、真紅からは外は危険が一杯だからと外出を窘められますが、それでも雛苺は負けないもん。(笑)

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05hina07 なにやこれやで、手紙をポストに投函するまでは辿り着いたものの、力尽きる雛苺を助けたのは、雛苺の元のマスターの巴。
05tomoe 雛苺の成長振りを喜ぶ巴ですが、このふれあいがあればこそ、物語後半#10話での雛苺との別れが一層涙を誘ひます。(ノ_<。)

05cat0205sin01それにしても、真紅の弱点が猫でしたとはね。
ローゼンメイデンにとって猫は敵とは、そこまで言いますか。(笑)

05mi そうそう、金糸雀のマスターの”みっちゃん”って、某ークス(伏字になっとらん:笑)のSD御用達の人を見るみたいですね。

ローゼンメイデンシリーズをお迎えするためなら、どんなに残業したって・・・って、シャレになっとりまへんがな。(^^;


■ #6「天使」

前回とはうって変わって、シリアスな雰囲気で物語が動き始める第6話。

06megu3 薔薇水晶の画策で、水銀燈を復活させるために契約を結ばされるメグは、子供の頃からの入院で痩せこけた身体といい、消え入りそう生命を絵に描いたような少女。
たしかに子供の頃から治らない病気で、余命を宣告され続けていれば、心も病弱になってしまうのかもしれませんし、経済的にも心労的にも親の負担はかなりなものでしょうが、子供に生きることそのものを絶望させる親ってのはなんでしょう?

というより、この段階では親がいるのかもいないのかさえも、はっきり描かれてませんので、状況はなんとも言えませんし、世の中には生きることの方が辛い状況というのはありますが、生きたくても生きられない人がいることを思えば、そう簡単に絶望することは、厳しい言い方かもしれませんが、冒涜だとも思うのです。

絶望というのは本当に死に至る病ですね・・・。

まぁ、完全なアリスを目指す不完全な身体で、一度ジャンクになってしまった水銀燈との対比のための設定なので、どうこう言うのもなんなのですが、

06megu4 「こんな食べ物で自分の身を汚すなんてできない」
「一度しか味わえない死という甘い果実」
「いつか身体を清めたわたしを一点の穢れのない天使が迎えに来てくれる」

と、今の状況を文学的で美しいと表現する、この病的さは、なんか太宰的かな~?

それでも、自分の弱い身体を完全ではないジャンクと呼び、水銀燈のことを完璧な天使と呼ぶメグと、本当はそうではないと知りながら、完全なアリスになるのは自分しかいないと思いたい水銀燈との、孤独な魂のふれあいは、なかなか良いです。

06suigin 真紅からジャンクと読んだことを詫びられた水銀燈が、メグが自身の病気の身体のことをジャンクと例えることを否定するなど、凍てついた魂どうしが呼び合うことで融け合っていく感情の動きが微妙に表現されています。

しかし、その出会いも全て薔薇水晶の画策によるもの。
一度、真紅に敗れてジャンクになったはずの水銀燈を治したのは、創造主である、お父さまのローゼンメイデンともいうことですし、まだその計画の全容は見えません。

それにしても、夜中に抜け出せて教会まで行ける病院って管理体制はどーなの?
最近、半月も放送されたばっかなので。(笑)

あ、あと水銀燈の羽吹雪って、フリーダムガンダムの一斉発射体制のようだと思うのは自分だけですか?(^^;

■ #7「茶会」

金糸雀が隠し撮りしてきた桜田家のドールたちの写真を前に人形愛イケイケ大暴走の”みっちゃん”から始まる今回。
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07mi01 早くみんなに会いたい!

という”みっちゃん”の願いを叶えるべく再び桜田家への潜入を図る金糸雀。

しかし、456回目って、こないだから何日どんだけ自爆してんのよ。(笑)

07sin01 07kin03 その頃、桜田家ではドールたちのクッキー教室の真っ最中。
まさか?の真紅もクッキー作りに参加するも、実は料理ベタが露呈する始末。
クッキーの出来の悪さをジュンに言われて髪で叩くわ、金糸雀に不味い~!と貶され憤慨するわ。

07kin01 07kin02 しかし、好意でお茶と作ったクッキーを勧められたのに、邪推をするのは自分に邪まな後ろめたさがある証拠。(笑)


そんなこんなで出鼻をくじかれた金糸雀は、一旦出直しで桜田家を後にするも、”みっちゃん”のために、再び戦う決意を。
そして、金糸雀の逆襲が!(笑)
攻撃はバイオリンの旋律の音色・・・って、本当の脅威は耳がくさるぅーっ!ってやつかしらぁーっ。(大ウソ笑)
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けっこう攻勢ではあったものの主役の真紅に敵うはずもなく撃退されますが、真紅に促されてマスターである”みっちゃん”のところに、皆を連れていきたかったという理由を明かします。

とゆーことで、何もアリスゲームで勝者を決めるまでもなく、皆で”みっちゃん”家にお出かけすることに。
そして始まるファッションショーでの撮影会。
その数々をお楽しみください。(笑)
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07mi02さすが金糸雀のミーディアムであるだけ常軌を逸していると、真紅から言われた”みっちゃん”の狂喜乱舞っぷりが笑かします。

と、今回はBパート最初に水銀燈とメグの1シーンが入ったものの、コメディ編かと思ったら、真紅の気持ちの変化にとまどい、そしてアリスゲームへの決意を固めつつある蒼星石に、鏡の向こうに映るお父様の姿が・・・ということで、波乱の予感を感じさせつつ次回へ引きます。
しかし、予告で翠星石に「でこっぱちドール」って言われる金糸雀って・・・見事にストライクかしらーっ?(笑)

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かりん #14「ふたりで朝まで 恥ずかしい」

14karin01 こんばんは、真紅果林です。(笑)

出だしは、原作#5巻の導入部ネタを使ってますが、初めて好きになった人が、増血に反応する人(好きなのに近寄ったら増血 ^^;)という14karin02 ンビバレンツな状況を、ハブがマングースに恋するようなものと例える果林ですが、原作ではゴリラがオラウータンに(いや、オラウータンがゴリラにだったっけ?)恋するようなものという例えでした。
どっちも、おマヌケで可笑しいのですが、要は種族の違う悩みってこと。
14henry そんな果林の頭うにうにな状態を「発情期」と呼ぶ杏樹に、その言葉に男親の心配妄想大爆発のヘンリーPaPaは原作どおりです。(^^;
別に原作礼賛主義ではないのですが、原作をどう消化しているか見るのも楽しいものです。

とゆーとこで、本編は(たぶん)アニメオリジナルで、うれし恥ずかし女の子どうしのお泊り編。(笑)

っても、おマヌケな果林が夏休みの宿題をすっかり忘れてたため、一緒に宿題するために泣きつかれた麻希ちゃんが、かりんのお家にお泊りして、コイバナを語り合う話。
その乙女の切なげな想いと、家の体面のためにピントのずれた歓待をするカレラさんと杏樹のコメディっぷりが、ほどよくブレンドされて、ほんわか楽しめるお話でした。

お迎えする玄関からして、吸血鬼の館の洋館に、その和風オブジェは、そら妖しかろう。
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14karera01 14karera02 わざとらしく娘の部屋にお茶出しして、麻希ちゃんと果林の宿題の出来具合の差に、娘にけーべつの眼差しを送って、果林から早14karera03 く出てってと言われて、
「まぁ、この子ったら反抗期」と、これもわざとらしくリアクションするカレラさん。(笑)
でも、娘の友達のために作った夕食が、常人の域を超えた味だったのは、しょーがないとこでしょうか。
吸血鬼の本来の食事は人間の血のため、何を食べても砂を噛むようで、味覚は死んでるそーですから。

一方、杏樹は神出鬼没。(笑)
14anju02 14anju03 二人が向かい合って宿題しているところに、そろそろ麻希ちゃんの帰る時間を心配するようにドーン!


14bath01 14bath02 二人でお風呂に入っているところに、夕食の準備ができたとドーン!


宿題に疲れて寝こけようとする果林を麻希ちゃんが叩き起こそうとするところにドーン!
14bed01 14bed02 14bed03 14bed04




どーでも、お姉ちゃんにかまってもらいたいよーですね。(^^
まぁ、カレラさんと杏樹のお邪魔は、麻希ちゃんの相談事を引っ張る展開のためのお約束ですが。

14maki01 しかし、宿題が全然できてないことを麻希ちゃんに笑ごましようとする果林の
「てへっ ^^」は、やめんかー!(笑)

14maki02 そして、友達のことと言って、ウィナーへの自分の想いと、ウィナーが見ている果林へ対する自分の想いを枕語りに話し始める麻希ちゃん。
元気なところも、切々とした話し方もうまいです。高橋美佳子さん。
半月の方の里香では、また違った演じ方をしていますし、本当にうまくなったものです。(^^

しかし、天然な果林にはピンときてないよーで、ようやく気づいたのは翌朝の登校中。
そして、自分も改めて雨水くんへの気持ちに頑張ろうと思った矢先、後ろに現れた雨水くんに突然の反応ができず、一気増血で噴出した鼻血に映える虹が。(笑)
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と、このオチで終わりかと思ったら、
14boogie 「俺の存在、完全にスルーですか?」のプギーくんが。

14anju01 そーいえば、果林のことを「身体の98%が恥でできてるんだから」と言って、杏樹の怒りを買って、蜘蛛の巣、ネズミだらけの天井裏(?)に放り込まれたままでした。(笑)

いやいや、なかなかコメディらしい構成のオチでした。
14eye しか~し、このアイキャッチだけは、やめれくれー!(^^;

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半分の月がのぼる空 #6「僕たちの両手は」と太刀掛秀子「雨の降る日はそばにいて」

「多分、お前にとっちゃ、最悪の結末だ。」

前回のラスト、里香の手術の結果を裕一に伝えた夏目の言葉の意味で最終回Aパート引っ張るだけ引っ張りましたが、結末まで、ほぼ前回自分が感じたとおりの内容を語る物語であったので、ある面共感はできたものの若干感動的なインパクトには欠けたかもしれません。

里香の手術後の経過を心配する裕一ですが、これまで二度も重病の里香を病院から連れ出したことにより、里香の母親からの強い拒絶で病室どころか病棟に近づくことさえ禁じられてしまいます。
まぁ、家族の気持ちからすれば、当たり前ですね。
一途で純粋な想いは美しいですが、自分たちの気持ち中心に感情の赴くままに行動していては、理性ある人間とは言えませんし。
若いうちは仕方ないにしても、そのような痛みや経験を通して、自分たちだけでなく周囲の人たちの想いも大事にできるように成長するものです。

06miyuki しかし、そのような裕一の無力な状況も知らずに、勉強を教えにきた”みゆき”ちゃんから、里香の術後の経過も知らないとは薄情者と罵られるのは、世間からは子供としてしか見られていない裕一が少し可哀そうかも。

06sayoko そして、友達の話として亜希子さんに語られる夏目の昔話。
自分の残り全ての人生と彼女との残された時間との選択。
一応は人間の情を持ち合わせていたらしく、出世の道を捨てて彼女との時間を選択したものの、彼女の命の灯も消えて、全てを失くして、一人残された自分の人生に無常を感じていること。
同じような状況の裕一と里香に自分達と同じ辛さを味あわさせていいものかの迷い。

06natume 「どんな犠牲を払っても、いつかは全てを失っちまう。」

しかし、亜希子さんには「それが何だよ」と否定されてしまいます。


06akiko
「女ってのは、たとえ短くても・・・短い時間だからこそ、思いっきり幸せに笑える瞬間があれば、それだけでも納得できる。」

と、少し悲しい笑みを浮かべながら、自分のことのように答える亜希子さんにも、病気か事故で恋人を失った過去がありそうですね。
それが、元ヤンキーでも看護士を志した理由ですか。

でも、亜希子さんの語る想いは、なにも女性に限ったことではなく、男でも本当に相手のことを想っていれば、同じように感じるものだと想うのです。
ただ、男は社会的に刷り込まれた責任上もあって、愛する人の全てを抱えてあげないとダメだと勝手に思ってしまうんですね。
相手のことを想う心さえきちんと伝えていれば、本当は亜希子さんの言うとおりかも知れませんのに・・・。

06akiko2 「自分で気づかないうちに全てを手に入れてるのにさ。」


06yu3 しかし、裕一が夏目の話を廊下の陰から聞いてしまい、チボー家の人々の物語に自分の想いをかけた里香に応えるために、給水塔からザイルでぶら下がって病院の外壁を走って、里香の病室の窓の外に辿り着こうとするのは、ちょっと荒唐無稽かも。
ただのムボー者かクリフハンガーですかぃ?!(^^;

ここらへんの展開が、バカなマンガ的で、このアニメ作品のリアリティないところですね。残念。(原作どーりですか?:笑)
本当に真剣なら、そんな意表をついた技など使わずに、何度叩きのめされても正面からきちんと自分の想いを伝えて理解してもらうものでしょうに。

06rika
まぁ、後に続く、里香の笑顔と里香に語る裕一の想いで許してあげましょうか。

06rika4 「ずっと側にいていいか」と問う裕一に
「そんなに長くないよ・・・でも、短くもないよ。」
「何もかもあきらめなくちゃいけなくなるよ。」
と、裕一を気遣い答える里香。

そして、里香に優しく語りかける裕一。

06rika6 「わかってる・・・でも、俺が決めたことだから里香にも反対はさせない。」

「ずっと一緒にいよう・・・」

EDの歌詞のように、永遠なんてないとわかっているけれど・・・いつかは、この身は分かたれるのかもしれないけれど、それでも、魂は、想いは共に在ることはできるし、それだけでも生きてゆける。

夏目は「最悪」の結末と言いました。
だから、そのような状況に耐え切れずに側から去る人がいても、誰もそれを非難はできないでしょう。綺麗事だけでは生きてゆけませんし・・・。
逆に、死に逝く者が相手のことを縛りたくないということもあるでしょう。

でも、前回も書きましたが、

人間はいつか死ぬものです。
また、いつ死ぬかなんて自分には判らないものです。

だからこそ、限られた時間であっても、微かな光の中であっても、僅かな希望であっても、想う人と今ある時間を大事に生きることは何よりも大切だと思うのです。

静かに優しく語られる物語も終わりを迎えました。
この物語を見て、良いなと思った人には、ぜひ
太刀掛秀子『雨の降る日はそばにいて』を読んでみてもらいたいです。
できれば、後日談の『6月のシロフォン』と、りぼん掲載最後の作品となった『星聖夜』も。
70年代後半~80年代前半の「りぼん」の作家なので、もう20年以上前の作品ですが、死に逝く人の、送る者の、残される者の想いが感じられる作品群です。

一つ前の連載『ミルキーウェイ』までは、まだ少し、ちまちまっとした可愛い絵柄にコマ割だったのが、『雨の降る日はそばにいて』で、その後に続く洗練された画風、情感的なコマ割、美しいカラー画が確立されたと想います。
まぁ、その次の連載『花ぶらんこゆれて・・・』は、ちと展開が昼ドラみたいで重苦しくバタ臭かったので、個人的には『まりの きみの声が』『ポポ先生がんばる!!』の方が当時の年齢的に身近に感じられたものですが。(笑)

それよりも身に沁みたのは『ひとつの花もきみに』ですかね。
自分のことで、いっぱいいっぱいで他に優しくできないときでもありましたし・・・。(^^;

りぼんマスコットCOMICS版は全て絶版ですから、今は集英社文庫版で手に入ります。
『雨の降る日はそばにいて』 ⇒ 「ミルキーウェイ」収録
『6月のシロフォン』『星聖夜』 ⇒ 「秋への小径」収録

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よみがえる空 #7「Bright Side of Life(後編)」

■ 2005年8月17日 10:20捜索開始

雷雲の中で墜落したイーグルのパイロット2名の捜索に出動した一宏たち。
しかし風雨による視界不良の中、捜索は難航します。
そんな中でも波間の浮遊物を的確に視認する本郷三佐。
本郷三佐が見る、その先に目を凝らした一宏が見つけた物は、破損したイーグルの垂直尾翼。
見事にOJTで鍛えられてます。

07res1 そして3時間後にはパイロットの1人を発見しますが、既に死亡していました。
ヘリに引き上げられ安置された遺体の、天に伸ばした左腕に腕時計だけが動く姿が痛々しいです。
最期まで、その腕に命を掴みたいと願ったのでしょうか・・・。
その状況に本郷三佐が思い出すのは過去の自分の事故のこと。
人は多かれ少なかれ抱えているものがありますが、その重さに潰されない強さを持つことが本当に生きることですね。

また、病院の安置室で遺体と対面し死顔を見る父親の悲しみは察するに余りあります。
突然の事故で奪われる命。
パイロットや整備ミスによる人為的エラーでなかったのが救いですが、だからこそ現実にはJALJR西日本の体たらく、ましてや悪質な違反で起こす死亡事故(加害者が危険状態に自らを置く行為など過失どころか故意による殺人と断じてもいいぐらいです)など、我が身や家族に被害が及ばない限り、事の重大性を感じ得ない無神経さは愚者の極みです。

話は戻って、夜を徹しての捜索活動が続けられますが、あせる一宏は別の浮遊物を要救助者と見間違ってしまいます。

必死なのは必要ですが、あせる心が余計なミスを生む。

全力を尽くしても、同時にクレバーさを要求することを教え込む本郷三佐のOJTは強く一宏の心に印象づけられたことでしょう。
何百時間の講義より一回の経験の方が、現実の対応力として身に付いていくものです。

07res2 そして夜が明けて天候も回復し視界も戻ってきた中、ライフキットに包まれて波間に浮かぶパイロットを一宏が発見します。

■ 8月18日 07:07分捜索終了

昼夜をかけた捜索の結果、もう一人のパイロットは生きて救助されますが、黙々とした救助活動を見せられているだけなのに、この重厚さは何でしょう。
そこに骨太なドラマが展開されているから、固唾を飲んだまま画面を見せられてしまいます。

そして、遭難者が助かって良かった良かったではなく、更にEDに向けた展開がうまいです。

救難活動が終わり、予定していた職場の宴会で、隊長の乾杯の挨拶で、救助されたパイロットは一命を取り留めたが頚椎損傷で半身不随の可能性もあると聞かされ、黒木の

07kuro 「たとえ歩けなくなっても、目が見えなくなっても、人には何かやれることが必ずあるはず」

という言葉(いい言葉です。何かあると死にたがるやつらに聞かせてやりたいものです。)に何かを感じた一宏は、二次会への移動の間に実家の父親のことを想い電話を掛けます。
前回のお盆休みの帰省のシーンであったとおり、一宏の父親は事故で車椅子の生活をする身体です。

一宏からの電話は不器用に父親のことや実家の酒屋のことを気遣う内容。
併せて、帰省の際に弱気になっていたことから、

「今の仕事を止めて実家を手伝おうか」

と言ったことは冗談だと照れくさそうに取り消します。

07fath それを電話口で聞いていた父親の嬉しそうな顔が良いです。
自分たちのことを心配してくれるのは嬉しいけれど、それよりも自身の思う仕事をしっかりとやってくれていることの方が、親としては何倍も嬉しいという笑顔です。

そして、二次会のカラオケでは、順番が回ってきた本郷三佐が渋い顔で入れた歌が

07hon2ひょっこりひょうたん島

07kazu1 最初は囃し立ててた皆が、訥々と歌う本郷三佐に一瞬静まり返りますが、本郷三佐の想いに、がむしゃらに歌を合わせる一宏に続いて、全員での大合唱が。

0kara3

07kara2

07kara407kazu

 

07kara5

見事です! さすが高山文彦です。

前回からの伏線、構成の妙と、それぞれの心理描写が効いてます。
思わず涙しながら拍手しそうになりました。
まさか、ひょっこりひょうたん島で泣かされるとは思いませんでした。
07megumi
今回は、”めぐみ”ちゃんなんて添え物です。(^^;

それにしても、本郷三佐の歌の相方にco-パイ(副操縦士)の一宏も歌えと一同で囃し立てる様は、さすが自衛隊。見事に体育会系ですね。
そー見ると、なんか一宏って、すっきりしすぎて文科系っぽいんですよね。(笑)

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ほろほろと花の散るがごとく~蟲師 #16「暁の蛇」

ほろほろと桜の花びらの散るがごとく・・・。

今回は、記憶を喰う蟲のお話。
同化している木の木蔭で人(動物)が眠っている間に身体の中に入り込み、宿った人(動物)の記憶を喰らい、いえば眠りをも喰らうことになる影魂という蟲のこと。
「春眠暁を覚えず」というのでは、あまりにストレートな振りなので、気持ちだけ詩的な振りを入れて見ました。(笑)

16kage1 物語の方は、蟲による人の生き死にがどうこういう話ではないので、そこまで深刻ではないのですが、記憶を喰った影が残るシーンや大量16kage2 の記憶を喰った蛇の影がのそりと出て行くシーンは少しホラーぽかったです。(^^;

人間は忘却の動物で、悲しいことや辛いことを忘れられるから、心を押し潰されずに生きてゆけますが、それは本当は忘れるのではなく薄らぐことで、嬉しかったことや悲しかったことも全て自分の生きた記憶(メモリー・思い出)として大事なもの。

16sayo1 16sayo2 くしゃみにびっくりしたり、お腹の虫に驚いたりの、蟲に宿られたお母さんが天然キャラなところで少しは救われてますが、見方によっては認知症か若年性アルツハイマーの人を介護する家族の苦労を思わせる気がします。
そのような体験をしたことがないので、まだ本当の大変さはわかりませんが、それも一つの記憶として生きることを大事にしてあげればと思ったりします。
記憶がなくても優しい心は忘れてないと思いますし・・・。

さて、話の方は半分ちょいで蟲の正体の説明などギンコの出番は終わり、後は蟲に宿られた母”さよ”と、その息子”カジ”の後日談が、息子であるカジの口から語られるのですが、切ない物語です。

16 記憶がなくなる症状も蟲のせいということがわかり、一応の安心をした”さよ”は、行商の旅に出たまま帰ってこない夫を捜しに、カジを連れて当てをつけた西の街に旅立ちますが、そこで見たのは、他の女と子を生した夫の姿。
その姿に居たたまれずに、”さよ”は踵を返して、家への帰路につきますが、思いつめて食事も睡眠も取らずに歩き続けた結果、倒れて何日も眠り続けてしまいます。

そして、眠りから覚めたときには、”さよ”は記憶の大半を喰われ、今まで他の事は忘れても、あれだけ忘れなかった夫のことも全て記憶を失くしてしまっています。
それは、やはりストレートに考えれば、辛い事実を忘れたかったからでしょうか。

16kage3 ”さよ”の記憶の大半を喰った影魂が、あれだけ巨大になったのは、実は自分では意識しないまでも、かなり重いドロドロしたものを心の中に抱えていた からと思えば、女の情念を見るようで”コワイ”のですが、ここはやはり、忘れてしまいたかった夫との大事な思い出が、あれだけ溢れ出るほどに心を満たして いたと思うのが素直な見方でしょうか。

記憶領域をほとんど喰われ、日々起こったことも次の日には忘れるような身となり、夫のことも全て忘れてしまった”さよ”ですが、それでも大事なこと は心に覚えていて、昔と同じように夫の無事を祈る蔭膳

16sayo3 「なぜか、こうすると安心する」

と知らず知らずのうちに毎日作り続ける姿は、人の切ない想いを見る ようです。
また、そんな母親の姿を切なく見続けるカジの姿も・・・。

冒頭そしてラストに、ほろほろと桜の花びらが散りゆくさまは、手の平の隙間から零れゆく記憶・想いでの欠片を表しているようです。

16sakura 紡いでも紡いでも溢れだすように零れてゆく記憶の欠片。

そして、掌に残るは大事な・・・。


記憶を全て覚えておくことも、全て忘れることもできず、ただ大事な思い出だけを抱えて生きていくのが人間でしょうか。

そ れにしても、行商人の夫は薄情にも”さよ”のことを忘れたのではなく、彼も影魂の物忘れゆえに他所の街で慕う女と一緒になったのではないかと思うと、まだ救われるのです が、離れていても”さよ”が夫のことを忘れなかったことに比べたら、やっぱり妻のことを忘れてしまうのは薄情ですかね。(^^;

”さよ”を演じるは天野由梨さん、カジを演じるは岡村明美さん。
力のある2人です。

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落語天女おゆい 第七席「涼、覚醒! 決闘!高田馬場」

今回の覚醒は涼ちゃんの出番。剣客天女への変身。
07tosi6
いえいえ、それよりタレ目が素敵な(笑)土方歳三サマが今回のゲスト。

やはりストイックな漢には、ストイックな美女が似合う・・・いやいや侍は侍を知るということで、剣に頼りすぎる涼に歳三サマのアドバイス。

07tosi8 「戦い方にもいろいろあるってもんさ」

含蓄のあるお言葉。さすが天衣無縫のお方。(笑)

その教えで、妖魔との果し合いに勝利し、神刀兼定を得る涼。
まぁ、歳三が実際に使っていた刀の名を出すのは小ネタの、お約束ってことで。(^^;

07ryo3 それにしても、雪の舞う中を果し合いに向かうシーンはBGMと相まって格好いーですね。

ただ、敵の幻術を見破るパターンは古典的かも。(^^

そして、兼定の力と呼応して剣客天女へ変身する涼。
自分の半身を手にすることによる力の覚醒というのは、今回は少し意味があって格好よかった気がします。

07ryo4 07ryo5 07ryo6






さて、見事に妖魔を倒した後、長屋で初めての着物姿を披露する涼で すが、さすがクールビューティー

07tosi9 07ryo8
小股の切れ上がったいい女という感じですか。歳さまも絶賛。

しかし、湯浴み所での晶さんの評によると美人でスタイルがいいのに大きい胸が邪魔になるのでいつもサラシを巻いているとか。
そこで、すかざずの雅ツッコミ。

07bath3 その点、唯さんはジャマになるものがなくて良かったですわね~。(笑)


さて、次回は、どうやら晶さんの変身のようで・・・ということは、一人ずつで最後が妙ちゃんと。
そーすると、全員そろって残り4話だから、ヤマは最後に一つだけというシンプルな構成ですか。(^^

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かりん #13「めざめちゃって 恥ずかしい」

karin2 どうなる雨水健太!・・・以下、次週。

のはずが、実際は放送が飛んで2週間後になってしまいました。(笑)

展開の方は、ほぼ原作4巻を使い切って構成した感じですが、演出含めてアニメの方はあまりにすっきりきれいすぎて、原作の表現の方が上手かったかな。という感じです。

13karin1 増血臨界点突破のあまり意識(理性)が飛んで、増血鬼の本能のままに雨水くんに噛みつこうとしていた果林ですが、ぎりぎりのところで雨水くんの呼びかけに意識を取り戻し、鼻血を大量出血することに。

13karin3 13karin2 (1)アニメでは雨水くんの側から逃げ去り花壇のゲートの陰にはなったものの、カメラから見える位置で矢作紗友里の軽い声とともに鼻血を吹いてしまいますが、原作では雨水くんから見えないところまで逃げ出して、雨水くんが追いついたときには既に倒れこんでいたという演出になっています。
これは原作の方が、果林の居たたまれなさがよくでていたかなと思います。

13karin4 (2)続いて、気づいた果林が血を出しすぎて頭ぼーっとしたまま雨水くんの腕に抱きつくシーンは、アニメでは顔を寄せていますが、原作では、その胸をむにゅっ!と押しつけて、ぎゅっと抱きついています。
やはり存在感あってこその胸!(笑)なので、これも原作の勝ち。

その後、文緒さん(雨水・母)を襲おうとする煉あにきを止めようとする果林、力づくで煉を止めるヘンリーPaPa、家族会議での杏樹のツッコミと基本は原作どおりなのですが、見せ方は、やっぱり原作の方がパワフルで面白いです。

13henrye(1)果林のジタバタっぷり。

(2)ヘンリーさんは突然現れるのでなく、家で杏樹から状況を聞かされて、うぉおお!っと飛び出していった後に、煉の後ろにシュゴゴーっと。

13anju2 (3)煉へのツッコミは淡々とではなく、妹に正気を疑われる21歳に、ここぞとばかりに罵詈雑言あびせる父と母。


13pare あ、文緒さんの童顔・後れ毛・泣きボクロのトリプルコンボを思い出し、うっとりとするヘンリーをシバくカレラさんは、一緒ですが。(笑)

そして、自分のことを心配してくれる雨水くんの対応に、自分の恋心に気づいて思わず泣いてしまう果林ですが、ここに至るまでの展開もアニメの方は心の動きに、ややあっさり感がありますが、原作の方はそれぞれのモノローグも交えて深みがある見せ方です。

(1)原作では少し時間をかけて、学校でクラスメイトに雨水くんとの仲を冷やかされた果林が、ムキになって否定してしまったことへの後悔。

13usui (2)雨水くんが、果林のためにいつでも首を差し出す(笑)というのは、本当に普通の女の子なのに増血鬼というだけで、いろいろと我慢している果林をいろいろと考えて考えて、気遣った上での言葉。

(3)雨水くんの対応は、まだまだ恋でもなんでもなく、果林をただ一人の人間として普通に扱ってやりたいという気遣いからなのですが、果林の方は、男の子との普通の対応をあきらめていたところに、本当の自分を知った上でも普通の女の子として扱ってくれる雨水くんへの信頼と安らぎから恋心へと変わる照れくささ。

13karin11 13karin12 (4)自分の気持ちを自覚した果林が、膝からでなく、トイレのドアに背中をもたれかけたまま、お尻からへたり込んで泣きじゃくる素直さ。

TVはTVですっきりとした絵柄と演出で、それはそれで良いのですが、原作は、もっともっと感情が素直に出されてていて可愛いのです。(^^

雨水くんが側にいると増血して体温が上がる果林ですが、それを

「雨水くんが側にいると冬でもあったかいんだ」

とモノログるシーンは、見てるこっちがあったかくなります。(笑)

今回、TVの方は30分で最後のシーンまで持ってこないといけなかったので、間尺が足りずにやや性急な展開となったのが残念ですね。

原作は#3巻ぐらいまでは、まだまだ展開が固かった(TVで封印されたラブホ売春ネタもありましたし)のですが、今回の元となった#4巻あたりから筆がノってきた感じで、面白さがパワーアップしてるのです。
原作#5巻のエルダばーちゃん(Bかりん・・・でも胸はA ^^;)編も、なかなか良いし、番外編のヘンリー&カレラの馴れ初め話も良い良いです。
TVでは、次週のオリジナル(?)話を経て、次々回でエルダばーちゃん登場らしいですが、パワフルに楽しく見せてくれることを期待してます。
番外編のカレラ母ーさまの若い娘時代もやってくれへんかな。(^^

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半分の月がのぼる空 #5「とめられた一分」

さて、予想とは裏腹に手術まで完了(結果は次回に引いてますが)しましたが、そこまでに至る過程が大仰に泣きを誘う演出でなく、淡々とそれぞれの想いを描いていることが逆に心に痛く泣けてしまいました。

05rika1 突然の発作で倒れた里香の応急処置は何とか済んで、かなり悪い状態とはいえ、一応の安定はしたものの、その状況に裕一に当たる夏目。
・・・あいかわらずです。(>_<)

たしかに何もできず、心配することしかできない裕一ですが、想い、想う人がいるからこそ強くなれることもあるんですけどね。
そんなことは夏目も重々承知で、だからこそ里香の深刻な状況に苦悩しているんでしょうし、思わず言いたくなる気持ちはわからなくもないですけど、思ってても言ってはいけないことはあるんですが・・・。
05natume人間、きれいなことばかりではないですが、それを他人にぶつけちゃ、お終いなんですが。
亜希子さんがケンカ売りたくなるのも、わからんでもないですね。

しかし、夏目の過去って・・・結婚してたのね。(^^;
死んだのは恋人かと思ってました。
05sayo それにしても、奥さん可愛すぎ。夏目にはもったいないかも。
夏目も、妖精さんなんてキャラちゃうやろ。臆面もなくよく言いますね。(笑)
で、夏目が心臓外科医を専門に選んだのは、奥さんの手術をするためか、それとも奥さんが亡くなったためか。
たんに医者の中で一番名誉職だからか・・・。
次回、亜希子さんに、ある昔話を語るそうなので、そこでわかるのかもしれませんが。

一方、亜希子さんの計らいで一分間だけ里香と会うことができた裕一ですが、その深刻な状況に耐え切れず、また病院を抜け出して、あてもなく夜の町をふらつきます。
05yu2 そして、そこに通りかかった美沙子さんに誘われるままベッドイン・・・まぁ、亜希子さんのおかげで未遂で終わりますが、まだ17歳の裕一が流されるのはしょうがないところでしょうか。(^^;

たぶん美沙子さんの方も東京でモデル業が今ひとつうまくいかないまま、父親の病気のことで田舎に呼び戻されて、重く抱えたものがあったからでしょうが、二人とも今の苦しさから目を背けるために、お互いに傷を舐めあってるようなものですね。
ときにはそれで癒されることもありますが、それは表面だけ傷がふさがったように見えるだけで、本当の解決にはなっていないことがほとんどで。

夏目の思い出す、重い事実から逃れるためのSEXも、見方によっては許せない行為とか裏切りとか言われるのでしょうけど、そういうことではないということも、わからなくもないですが、それでも、次に進むために一瞬の癒しが欲しいというのも有りとしても、身体を求めることに溺れてしまって、流されるだけの弱い精神ではいけないよ・・・と。

05akiko

だから、裕一にも、夏目にも、亜希子さんの言葉が痛いんですよ。(^^;

ところで、亜希子さんに無事(?)病院に連れ戻された裕一が夏目と屋上で話をする際、前回、裕一が里香の写真を撮ったカメラのフィルムが巻けなくなっていることが判明しますが、たぶん大丈夫でしょう。
05yu3写真を撮っているときは巻けてたので、多少フィルムが噛んでいても、暗室で開けば露光しないし、フィルムが折れていても1枚だけ無事に撮れていたってのが、うまい小道具の使い方ですかね。

また、”みゆき”ちゃんが持ってきた制服を里香に届けた際に、里香が手術の後で写真を見ると裕一に答える表情は印象的です。
05rika4 それは、生きて帰ってくるという想い、生きるための約束が欲しいからでしょうか。
指先に感じる想い・・・なにかEDの歌詞を思い出させます。(;_;)

05rika6 05rika5 そして、亜希子さんが裕一に語る、裕一の子供の頃の写真を手術室に伴う里香の想いには泣けてしまいました。
ただ、チボー家の人々の話は、ちょっと高尚すぎたかも。

さて、手術の結果は・・・手術室に入った母親が泣き叫んでないし、HPの次回あらすじでも、失敗はしてないようですが、夏目の言い様では、完全に成功したとも言いがたいようですね。
原作も完結して結末も読めばわかるので、あれこれ想像するのも愚かですが、一応の処置はできて普通の生活は送れるようになったものの、いつ壊れるか判らない状態は完治できなかったというところでしょうか。
いや、でも本編とは別に出てた変形版の方では、そんなではなかったよーな気も。
本編6巻のあらすじでも、二人で退院して二人で高校通う日常が描かれてるっていうし・・・。

それは、ともかく、

人間はいつか死ぬものです。
また、いつ死ぬかなんて自分には判らないものです。

それは、若いうちに亡くなることは平均的な寿命の時間から言えば、あまりにも短い悲しさはあるでしょうが、若かろうと年を経ていようと、亡くなる悲しさは同じです。
だからこそ、今ある時間を大事に生きることが何よりも大切ですね。
たとえ、いつかはその身が分かたれることになったとしても、魂は、想いは共に在ることはできるはずですし。

次回のサブタイ「僕たちの両手は」から思うことは・・・この両の手は生を信じ命を掴むためにあるもの。
生まれてくる赤ん坊は手を握り締めて泣き叫んでいますが、それは命を一生懸命握り締めています。
また、亡くなる人は、その掌(たなごころ)に自身の命を握り亡くなっていきます。
生まれいづるときも、死にゆくときも、この掌に命はある・・・。

さてさて、次回のラストをどのようにまとめてくれますか。

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灼眼のシャナ #17・#18~次なる戦いへ

続けて最終編(?)へ向けての導入2話まとめていきます。


■ #17「新たなる序章」

次なる徒との戦いを前にした、穏やかなひと時のそれぞれの日常と、それぞれの想いが交錯し新展開へと移っていきます。

吉田一美から裕二への恋の戦線布告を受けたシャナは、朝の鍛錬にアラストールを付けて裕二を一人送り出し、自分は千草ママ(裕二・母)から料理の鍛錬・・・いや手ほどきを。(笑)
17shana1 吉田一美への対抗意識から、料理というよりお弁当に拘るシャナですが、フレイムヘイズとしての戦いの武具の扱いには長けていても、恋の戦いの武器のお料理は、とことん不得手な様子。
まぁ、ヴィルヘルミナさん仕込みだから、しょーがないといえばしょーがないっちゅーか。(^^;

17shana2 焦げたタマゴ焼きを前にシャナも複雑な表情。

でも、千草ママの言うとおり、きれいな料理より味のある(? ^^)料理の方が最後には勝ち!ですよ。

17shana4そんなシャナを気遣うように、お祭りに浴衣を着て裕二と一緒に出かけたらと勧める千草ママ。
お祭りは騒がしくてキライだったシャナも、裕二の喜ぶ顔を見たいことから密かな想いを抱きます。

17kazu1 でも、裕二への想いを正面から表現することができないシャナの微妙な気持ちに気づかない裕二は、シャナにに比べ、直接、想いを表現する吉田一美の誘いで一緒にお祭りに行く約束をすることに。

17kazu3 そして、新たなフレイムヘイズのカムシンとの接触が吉田一美の身にも新たな展開が・・・で、次回に続きます。



さて、今回から本格的にOPED曲とも後半Verに変更ですが、両方とも画作りと合わせて期待もたせる印象だった前半Verに比べるといまいち
たとえKOTOKOだろーが、石田耀子だろーが、いまいちなものはいまいち。
前半Verに比べると、ありきたりで印象薄くて、手抜きなのが見え見えダメダメな曲です。残念。

17eye 【今週のBパートアイキャッチ】
自分で焦げたタマゴ焼きを食すシャナ。
やっぱ、不味い・・・よね。(^^;
それでも、黙って食べるのも男の子です。心配なし。


■ #18「砕ける願い」

カムシンとの接触により、世界の本当の姿を見てしまう吉田一美。
それは、好きな坂井裕二が人間じゃなく、トーチであることを知ることにもなってしまいます。
18kazu218kazu3 約束どおり裕二と出かけたお祭りで、カムシンから預かった片眼鏡の宝具で、裕二の中のトーチの炎を見て愕然とする吉田一美。

18shana1一方、シャナはそんなことも知らずに千草ママに勧められるまま、裕二 を驚かせるために裕二に黙ったまま浴衣を着て家で待ち続けますが、黙っていても想いは伝わりません

そして、帰ってこない裕二を探すために千草ママに誘われるまま、お祭りの夜に出かけていきますが、そこで始まる教授の計画。
その実行を止めようと裕二を探すシャナですが、そこで見たものは裕二と、裕二の本当の姿を知って狼狽する吉田一美の姿。

裕二がトーチであることを信じたくない吉田一美はその場から逃げるように駆け出していきます。
18shana5 そんな吉田一美に自分の状況を説明するために後を追おうとする裕二を、徒との戦いのために引き止めるシャナ。

それは、大切な裕二を吉田一美に取られたくないという必死な想いからなのですが、人間としての感情を表すことに不器用なシャナは、裕18shana6 二を自分の所有物(戦いに必要な存在)のようにしか表現できず、また吉田一美のことなど関係ないと身勝手な言い分と誤解される言い方しかできないため、裕二に本当の気持ちを理解してもらうどころか怒らせてしまい、裕二はシャナを置いて吉田一美を追いかけて行ってしまいます。

18shana7 裕二の気持ちを自分に留めることのできなかったシャナは涙をこぼすばかり・・・。

見事にドロドロの三角関係の様相を呈してきました。(^^;

それでも、カムシンの調律に必要な吉田一美を連れてくるために、フレイムヘイズとして再び駆け出していくシャナ。

そんな、それぞれの想いを嘲け笑うかのように着々と進む教授の計画。
その封絶の中で出会うシャナと吉田一美。
裕二とマージョリーの下で動く佐藤。
それぞれの状況がお互いに知れていく中で、紅世に関わる人々の線が交わっていく・・・。

人間であって欲しいという一美の願い。

自分とともにあってほしいというシャナの願い。

そんな二人の願いを砕きながら・・・。

18majo それにしても、マージョリーの姐さん。
その着くずした浴衣がいなせだね~。(笑)

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灼眼のシャナ #15・#16~メロンパン秘話

なんとかTVは見ていたものの、1か月まるまる原稿上げられなかったので、2話ずつまとめていきます。

■ #15「炎の生まれた日」

フレイムヘイズとしての道を自らの意思で選ぶシャナ誕生中篇。

結界の解けた天道宮に徒が攻め込んできた状況に、全ての運命の輪が回り始めたことを予感し、鍛錬の日々は終わりフレイムヘイズとして生きる時がきたとシャナに語るヴィルヘルミナさん。

15shana1 その言葉に破顔の表情を見せるシャナですが、対してヴィルヘルミナさんの複雑な表情は、ただのポーカーフェイスなだけではなく、フレイムヘ15vil1 イズの存在とシャナを誇りに思いながらも、その運命に馳せる想いを抱えているからでしょうか。

それは先代の炎髪灼眼の討ち手の最期の戦いを共にしたこととも関係あるようです。
15sen また、普段の徒との戦いでは冷静な判断を下すアラストールですが、天上の劫火の真名を持つアラストールにも秘めた想いがあるようです。


それでも、みなのその想いを自分の意思で受継ぎ、自分の意思で炎髪灼眼のフレイムヘイズとなることを選ぶシャナの姿は気高くあります。

15shana2 15shana3 15shana5







15vil4一方、 アラストールとの契約に向かうシャナを見送るヴィルヘルミナさんのいたわるような微笑みは印象的です。

しかし、ヴィルヘルミナさんの神器ペルソナって笑かすデザイン。

15vil5 「不備なし!」(←そうかー? ^^;)

山猫っすかー?!
思わず白獅子仮面メガロマンかと突っ込んだ自分は特撮マニアでしょうか?!(笑)

15eye 【今回のBパートアイキャッチ】
メイド服とチャイナ服の中国拳法ポーズがなかなかそそられまんねん。(笑)



■ #16「炎髪灼眼の討ち手」

炎髪灼眼のフレイムヘイズ:シャナの誕生完結編。

結界の解けた天道宮に攻め込んできた徒の先兵を退けたヴィルヘルミナさんが思うは、先代の炎髪灼眼の討ち手の最期の姿。

16sen3 「完全無欠のフレイムヘイズを見つけてあげて」

それはヴィルヘルミナさんとメリヒム(=シロに姿を変えていた)へ送られた言葉。
しかし、自分を愛した男と、さらにその男を愛するヴィルヘルミナに想いを託して死ぬのは少し卑怯かも。
死にゆく人とは勝負にならないじゃないですか。

そして、天道宮で元の姿に戻ったメリヒムは、彼女との誓いを果たすためだけに生きながらえてきたとヴィルヘルミナさんに言います。
それは次に現れる炎髪灼眼の討ち手を可能な限り鍛えること

16meri 自らの命を賭してシャナに徒との真の戦い方を教え、真のフレイムヘイズとしての誕生を授け、シャナの刃に消えゆくメリヒムが浮かべた笑みは、愛に殉じた男の満足でしょうか。

シャナとの戦いに赴く前に、これまでの生の理由を
16vil 「君だってそうだろう」と問うメリヒムに

「いいえ・・・わたしは」


16vil3 16vil2

と口ごもるヴィルヘルミナさんには、前時代から抱えてきたメリヒムへの想いが去来しているようです。

ところで、アラストールと契約したシャナの武具として、天目一個を倒したことで得ることになるに贄殿遮那ですが、天目一個を倒したシャナの一撃はパンチではなく、パチキでしょーか?(笑)

16shana1 16shana2






そして、天道宮での厳しくも優しい時は終わり、フレイムヘイズとしての時を己の力で過ごしていかねばならないシャナに送ったのが、ヴィルヘルミナさんのポッケに入っていたメロンパン

1601 1602 1603




・・・って、いつのまにパン屋から失敬してたのよ?(笑)

16melon 16melon2 16melon3





とゆーとこで、シャナのメロンパン好き秘話(^^・・・いやいやフレイムヘイズ誕生編全3話の終了ですが、やっぱ設定含めてTVサイズでは画面と言葉が流れていくので、初見ではわかりにくい無理がありましたかね。

16eye 【今週のBパートアイキャッチ】
ヴィルヘルミナさんとの食生活を如実に表す一枚。(^^

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よみがえる空 #6「Bright Side of Life(前編)」

通常のOP代わりの葬式シーンに流れる「ひょっこりひょうたん島」
なかなかシュールな描写です。
EDも本編にかぶせながらスロー調(元からブルースですが ^^;)で入ってきますし、話に合わせて構成を変えるのがよいですね。

hongou1 OPに続いて、北海道では本郷三佐の過去の事故のことが現在の遺族の状況と交えて描かれますが、実は今だに心に抱えたものがあることも判ります。

それでも、現在は誰しも認める超一流のヘリパイロット。
一方、家族を大事にする父親でもあり、夫でもあり、一人の男でもあります。
人間、いろんなことを抱えながらも、地に足の着いたしっかりとした仕事、生活を築く努力(というのも変ですが)をしてるものなんですよね。
自分だけがシンドイわけじゃないんですよ。
そんなところを感じさせないところが年数を経た大人というものですか。
そんな本郷三佐をさりげなく気遣う奥さんの姿もよいです。

さて一方、一宏と”めぐみ”ちゃんの、お盆でそれぞれ帰省した岡山の描写も、本当に生活観ありますね。

一宏の実家は酒屋で、めぐみちゃんの実家は動物病院ですか。
kazu1 一宏の実家は大型店舗に対する個人商店の酒屋の厳しさや、事故で歩けなくなっている父親など、そう楽ではなさそうですが、それでも、訓練の厳しさや仕事の現状に不安を抱えている一宏の「仕事やめて家を手伝おうか」という言葉に、状況は知らねども逆に心配する両親など、本当に地に足が着いてます。

megumi1 ”めぐみ”ちゃんの方は、一宏とのことを妹にからかわれてのじゃれあいなど、穏やかな家庭できちんと育てられたという様子が感じられます。


そんな一宏のことを心配して様子を聞こうとする彼の母親からの突然の電話にあわてる(そらそうですよ:笑)”めぐみ”ちゃんですが、電話が終わって一宏のことを

megumi2 「腰の定まらんやつじゃなぁ~」

と、呟く様は前回の一宏のメールの打ち方に続いてぷぷっでした。(^^

 

そして、お盆休みが終わって洋上訓練でヘリの操作がうまくいかずに、また本郷三佐の叱咤を受ける一宏ですが、まだまだいろいろとメゲて思い悩んでいるようですね。
というより、”めぐみ”ちゃんの言うように、まだまだ仕事に対して腰が据わってないようです。

休み中の岡山での”めぐみ”ちゃんとのドライブの際に、
「訓練とデスクワークだけでなく早く本来の仕事がしたい」と言い、
「災害出動はサイドビジネスで空自の事故の救難が本来の仕事」と言うのは、まだ自分で仕事に区別をつけている証拠ですね。
また、救難の本当の厳しさも実感していないから言える言葉かもしれません。

どんな仕事であれ、状況であれベストを尽くすということが、まだ実感として感じられてないようです。
しかし、ベストを尽くしたからといってベストの結果がついてくるとは限らないのも人生です。

kazu2 飛行訓練中に墜落したイーグルからペイルアウトしたパイロットの救難に出動した次回、一宏は何を経験し感じてくれるのでしょうか。

別に一宏が特段未熟な青年として描かれているのでなく、それが、自身で事故も救難される身も経験し、救難する側の厳しさも経験し、救難パイロットとしての責務を確実に果たす実力を実行している本郷三佐の時間との差ですね。

先達と比べて、今できないからダメなんじゃなくて、これから何を成すのか、できるためにはどうするのかということが大事で、だからこそ先達は次代の人に期待するんですよ。
その年代・役割になってみないとわからないことかもしれませんが、確実に言えることは、楽してては絶対達せませんので、それぞれの年代で経験し実行することの積み重ねが大事ですね。

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永久アリス輪舞曲 #7「A Tea Party」

前回の有人と”ありす”のKISSで二人の関係が微妙に変化したことに思い悩む”きらは”。
戦いの最中も、”ありす”を心配する有人の姿を見て危機に陥りかねないぐらい深刻な様子。

07kisa1 07kiraha1 そんな”きらは”を心配するキサちゃんは、人込みや他人と話すことが苦手な自分を顧みず、”きらは”を連れ出して元気づけようとします。

キサちゃんの人ごみが苦手な理由は「自分の波やリズムを人に押し付ける」からだそーですが、他人とうまくコミュニケーションを取る術は身に付けないといけないけれど、たしかに世間には無神経な輩が多すぎますからね~。

公共のスペースには自ずとマナーが存在しますが、自分の空間と公共の場の区別をつけられない人が多いこと多いこと。
繊細な人には耐えられないことも多いことでしょう。

そんなキサちゃんの想いに少し元気づけられる”きらは”ですが、有人と”ありす”の二人の姿には、まだ悲しくて心穏やかになれないご様子。

そこで、今度は”ありす”を呼び出して、”きらは”の想いを代弁して状況を打開しようとするキサちゃんですが、
自分の気持ちに気づいた”ありす”もキサちゃんにはっきり言います。
「あたしも彼が好き」

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その言葉に、自分には何もできないと落ち込むキサちゃんは雨に打たれて倒れてしまいます。

そんな自分のために一生懸命なキサちゃんの姿を見て、”きらは”もお兄ちゃんへの想いは大事にしても、せめて”ありす”のことを、他の人を疎んじて自分の心を閉じるのは止めようと思ったようです。
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でも、まだまだ機嫌ななめなのはしょーがないですよね。(笑)

「やっぱり、お兄ちゃんのことを思うとイライラするぅー!」
「きらはちゃんのイライラはキサのイライラですのーっ!」

そんな二人の前に、チョイ役の今週のアリス能力者が敵わないのは道理。
「ちょーど、いいですのー!」
「このイライラをぶつける相手が欲しかったところなのぉー!」

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07aritoそして、相手を倒したところに現れた有人の足を踏んづけて
07kiraha_kisa2 「あとは、よ・ろ・し・くっ!」
とキサちゃんと飛び去っていく”きらは”は、ちょっと大人になった・・かな?(^^

「ぷーんだっ!」(笑)

どうやら、タキオンの思惑どおりにはいかないよーですね。
みんな、惑わされない、それなりの強さを持ってます。

しかし、一生懸命、揺れる女の子の気持ちを描こうとするスタッフの気持ちは伝わってきますが、今回は画のヘタレが残念でした。
何とか持ち直してほしいものです。

【今週の一枚】
07kisa8 07mizu2 ”きらは”を元気付けるために誘ったプールで”きらは”が着ていた水着を前にご満悦のキサちゃん。

lこんな娘に簡単に自分の水着あげたらいかんよ。 07mizu (^^;

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落語天女おゆい 第六席「恋の行方 それぞれの覚醒」

季節はいきなり江戸正月に。
というところで、涼を除く5人は着物を着て、るんるん気分に。
akira_suzu と、浮かれた気分でいる皆に、ポン太くんと源内せんせからの想いを冷やかされる鈴と晶。
でも、当の二人は全然気づいてなくて、いいお友達と尊敬する技術者というお言葉。
pon 報われないねー、男ってやつぁ。(T_T)



miya1 そんな純情な男2人に恋愛特訓ということで、突然始まる雅せんせ演出の小芝居劇場。
めざせ紅天女!・・・いや違う。(^^;

miya2 はい、カァットー!!
このくだらなさが笑かします。

tae しかし、妙ちゃんも少し明るくなったよーで・・・というより壊れかけてるんじゃ?(笑)

akira_suzu2お話の方は、そんな調子くれた芝居でお茶らけている様子を見て憤慨した鈴と晶が妖魔の罠に。


akira suzu

晶は魂を夢の中に閉じ込められ、鈴は屏風の中の異空間に身体ごと閉じ込められるという危機に。

しかし、鈴ちゃんを探すために江戸中のタヌキを総動員するって・・・あなたの隣にいる人もタヌキかもしれません。(笑)

なにはともあれ、鈴ちゃんが閉じ込められた屏風の在りかを見つけたポン太くんの機転で無事、屏風から脱け出す鈴。

一方眠り続ける晶さんを目覚めさせるために、ここはお約束のKISS・・・源内せんせには英語がわからないので、く・ち・づ・け・で。
というより、接吻と言って欲しかったかも。(^^
gen を、実行するために無理やり源内せんせを羽交い絞めする雅と、眠っている晶の頭を持ち上げる妙と、嫌がる源内せんせを竹刀で足払いする涼のおかげで、二人の唇が・・・。
目覚めた晶さんのビンタはお約束。(笑)

ということで、今回の変身は「それぞれの覚醒」というサブタイから晶と鈴の二人か、残りみんな一斉変身かと思ったら、鈴ちゃんだけでした。
自分を助けてくれたポン太くんが妖魔に追われているところを助けようと変身する鈴ですが、やっぱり今回も大した勢いもなく、なんとなく変身してしまった感が。(^^;
でも、右足片足だけの鈴つきワンポイントのプリンセスガーターがラブリーでOKでっす。(←ダ~メだめダメ・だめ人間:笑 orz)

kei1 kei3 kei4






しかし、計略天女の役割が前線の天女に指示を出すという説明に、

yui 「頼むよ!鈴ちゃんが一番頭がいいんだから!」

すかさずフォローする唯ですが、
ちょっと待ったーー!!

おまいら、高校生がそろいもそろって、それはあんまり。
自分のことが良くわかりすぎ。(^^;

miya3 というところで、おバカな妖魔を無事倒して、源内せんせと晶さんの(事故)口づけシーンを再現する雅と晶さんに変身したポン太くんのお笑い小ネタで、にこyui2 やかに次回へ続くのでした。(笑)


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半分の月がのぼる空 #4「一日だけのスクールライフ」

酒に酔って裕一のことをボコボコにしたことを何となくしか覚えてなくて、気まずそうに謝る夏目せんせ。
自分の非を素直に謝れず、更には自分の若い頃のグチを呟くみたいに裕一に一方的にぶつけるとは、人の命を預かる主治医・執刀医の割には、やっぱ大人の精神が醸成されてないみたいですね。
最近は、こんな未成熟なやつが多いのですか・・・。

natume 型にはまったような、狡すっからい大人になれとは言いませんが、生きる情熱と自分を律する強さを持ち合わせるのが成長しているってことなんですけどね。
まぁ、そんな夏目を、へへへと笑って赦す裕一といい、お互い似た者同士のよーで。

そんな夏目にボコられた顔を里香に見とがめられてチンピラとケンカしたと言い訳する裕一ですが、肝炎の入院患者がそんなんするって信じますか?普通。
よっぽど普段の行動の信用がないのか、里香が天然なのか。(^^;
裕一がうまく誤魔化せてると思ってるところに、里香がわかってトボけてるところもあるのかも。
男の浮気の言い訳が通じないみたいなものですね。(笑)
rika1まぁ、里香の方は本気で裕一のことを心配していますから。

「痛いのは生きている証拠」

なにげなく言ってますけど、死が身近にある人のセリフだと・・・。

で、里香に赦してもらうための写真をとるために、父親の形見のカメラを家に取りに行こうと、また病院を抜け出そうとする裕一ですが、亜希子さんに見つかり愛車で拉致っぽく連れてかれることに。
しかし、亜希子さんがいくら車に関する、それっぽいことを言っても、画が下手すぎて車種が特定できません。(T_T)
car 病院への帰りに亜希子さんの昔からの友達を駅から拾って後部座席に乗せますが、高級車じゃないんだから、シートの真ん中にあんな座り方しませんって。
(本当にしますか?)
2ドアの走り強化した車にラグジュアリィなんて期待できませんよ。
原作のテーマはいいのに、アニメの方はこんなところのあちこちが力不足でリアリティないところが残念です。

まぁ、今回の唯一の救いはカメラを向けられたときの里香の可愛さでしょうか。(^^
rika2 rika3 rika5 rika6



rika8 dream photo





あと、話は前後しますが、裕一の駆落ち妄想の里香と、病院を勝手に抜け出した罰に廊下に正座させられている裕一に「お前も同罪だから一緒に座れ」と偉そうに言われても、黙って一緒にちょこんと正座するとこでしょうか。

さて、そんな里香の想い出作りに学校に連れて行こうとする裕一ですが、治る見込みのある病気ならば、これからいくらでも行けるじゃないかというのもありなんでしょうが、お互い口には出さぬものの、やはり深刻な状況を感じているからでしょうか。

yu1 しかし、幼馴染の”みゆき”ちゃんに姉のお下がりの制服を持ってきてもらったときに
「それ、どうするの?」
と聞かれる裕一って・・・いやいや、アキバ系じゃないから邪まな使い方はしませんよ。(^^;
でも、スカート丈の違いがお姉ちゃんと”みゆき”ちゃんの年代の差かな。
性格の違いもあるかもしれませんが。

rika9 そんなこんなで制服を着て学校へ行くことになりますが、病院内では普通に歩けてるのに、外では車椅子での移動ってのは、かなり悪い状況なのでしょうか。
心臓に負担かけるのはよくないですからね・・・。

しかし、里香と二人っきりになったときの”みゆき”ちゃんの

「あんた、どこが悪いの?・・・死ぬの?」

ってのは、ひぇ~ですね。(^^;
裕一が一生懸命になっていることへのジェラシーから、思わず吐き出すように言ってしまったんでしょうが、決して悪意はないんですよね。
ただ、あの年代特有の模索するような曖昧な死生観と、死を実感と感じられないもどかしさが、ともすると他へ対して傷つけてしまうような、興味本位と取られかねない言い方、聞き方をさせてしまうのはあることで・・・。

miyuki 嫌なことを聞いていい?と前置きしながら、”みゆき”ちゃんが里香に

「死ぬのって恐い・・・?」と聞くところもですね。

rika10 それに対する里香の返事は、を身近に感じながら、それでもを大事にしたいと思うようになってきているという感じがよく出ています。
高橋美佳子も上手くなったもんですね。

rika11 と、後どのくらいの時間があるのかも判らない中、それぞれの心の触れ合いを感じさせる優しい時間を持てた里香と裕一ですが、病院の屋上で突然倒れる里香。

まぁ、全6話なのでやや急展開となるのは仕方ないところでしょうか。
もともと小説全6巻の話を30分6話でやろうとするのが少し無理があるところ。
これが1クールだったら、もう少し病院内外でのエピソードや、夏目や周囲のキャラのエピソードを入れて、話を膨らますこともできるのでしょうけど。

次週予告では、手術室のカットもありますが、これがメインではなく、そこに至るまでのやり取りで引っ張って、ラスト5分前ぐらいで手術室に入って、執刀開始みたいなとこで最終回に続くと思うんですが、いかがでしょうか・・・って、もう24時間後には放送ですね。
なんかEDの歌詞どおりの展開で見せて、歌がかぶさりながらEDに入られたら泣いてまうな。

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生命の温もり~蟲師 #15「春と嘯く」

long1 これぞ日本情緒という雰囲気の物語。
宵闇にしんしんと静かに降る雪。
雪山に差す光。吹き通る風。しんと冷え切った空気。
そして、温かみを感じる、ほの明るい家の灯り
long2 冬の雪山の情景といえども、ただのモノトーンではなく、淡く豊かな色彩に彩られています。この微妙な濃淡の美しさに感じ入れる日本に生まれてよかったと心底思わせてくれるような画作りです。

usobuki1 まして、その雪山の中に忽然と現れる春の情景は、まるで桃源郷を見る思いがします。
その目の眩む情景こそが春まがいの罠でしょうけど。(笑)

穏やかな雪山やBGMをバックに淡々と描かれる物語は、心に圧し掛かるような重苦しさはなく、冬の囲炉裏端で爺婆の夜語り、昔語りを聞いている感じがします。

まぁ、蟲の影響でそのまま寝たきりの昏睡状態になったり、生命活動が停止してしまってれば大事になる悲しい話になるところだったのですが、空吹(うそぶき)の花の芳香でひょっこり目を覚ます仕掛けがしてあるところが、思わずふっと、にやっとさせます。
ぐーすか寝こけるなんて、三年寝太郎かいっ?!(^^;

usobuki6 しかし、春の芳香に誘われて目を覚ましたり、その際に、春の鼓動が聞こえてくるような表現は、啓蟄という言葉をそのまま見ているようですね。

西洋の春が冬と夏の間の明確な区切りの季節であるのに比べて、日本の春が冬から季節が移りゆく曖昧な頃合いからを指すところを思えば、またそれも風情があります。

ところで、冬山で春まがいに惑わされて眠りにつく者の体温が急激に下がるというのは、仮死状態に近いところまで脳内活動、生命活動が低下させられているということですかね。
でも、お互いが互いの領分に踏み込まず、かすかに交差するところで共生するところが上手な関わり方なんでしょうね。
それは、人と蟲の間だけでなく、普通の人と蟲師の間にも言えるようです。

suzu 最初は「ギンコ・・さん」と、よそよそしかったのが、いつしか心の頼りとするように「ギンコ」と呼ぶようになった”すず”。
そんな”すず”の想いを知りながらも、一つ処に情を残さないように飄々たる旅を続けるギンコ。
ginko

今回のラストで、姉の”すず”のことを思い、ギンコに「また来るよな?」というミハルに、「冬じゃねえ時にな」と答えるギンコ。

その理由の「人間も冬は弱っていかんからな」
というセリフは、TVの初見では、なんとなく流して聞いてしまっているだけでしたが、原作で改めて文字で読むと合点がいきました。

light 家の灯り。里の灯り。生活の灯り。
それは生命の温もりが灯るところ。人々が暖かく身を寄り添って生きているところ。
漂泊たる身のギンコでも、ふと心まどろぎ長居しそうになるのですから、普通の人には増して、とても大事に思えるところですね。
日々の暮らしの安らぎとなる、そんな家、家族を大事にしてくださいね。

今回は本当に重く語るものはありません。
まるで、柳田國男が東北地方の民間伝承を聞いてきたような、深い雪里で春の宵を待ちわびる人たちが伝え語ってきた昔話のようで、心にしんみりと沁みるいい話でした。(^^
←蟲師のエピソードで、にこりんマークが出るのは珍しいですよ。本当に。

・・・と、時間がなくて他の番組の原稿も溜まってるので、あっさり書こうと思ってたけど、また長くなってしまいました。反省。

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よみがえる空 #5「必要なこと」

megu1 前回の、あのかわいさはなんだったの?・・・と、思ってしまうような、今回はちと地味でふつーな作画。(笑)
でも、物語は、あいかわらず、いい意味で地道でふつーな描写を丁寧に描いております。
この普通さ、現実感がきちんとした作品なんですよ。

megu 東京では、営業の仕事で自社の本を置いている書店まわりをする”めぐみ”。
そして、少しでも自社の本をお客さんに手に取ってもらうためには、内容もさることながら、きれいな状態の本をお客さまに提供することと、店頭で痛んでいた本のカバーと帯を、本屋の事務所を借りて黙々と交換します。
そういう、自分に今できることを自分で考えて自ら動くことが信用を得るんですよね。

ここのところの”めぐみ”の気持ち、考えをセリフで語らせるのでなく、状況と演技で見せるところがさすがですね。
これがイタイ演出、コンテだったら、
店 主:「なんでそんなことまでするんだね。」
めぐみ:「だって、きれいな本をお客さんに買ってもらいたいじゃないですか。」(にこっ)
店 主:「おお、そうかそうか。がんばりたまへ。」

とか、なっちゃうんですよね。アイタタタ・・・。(^^;

uh1 一方、一宏は渓谷での救出訓練で木々や崖に近づくことを恐れて、指定ポイントにホバリング出来ずじまい。
気持ちはやらなければと思っていても、自分の視認のみで無意識に恐れて、仲間を信じてないから身体が動かないんですね。

ミーティングでの一宏の反省も、淡々とありきたりな精神論を述べるだけで不評を買うのもあたりまえ。
根本原因の分析ができないのは現実対処の訓練がまだまだ足りないからですね。
机上の勉強だけでは身に付かないものですよ。

そんな一宏に「大事なものが欠けている」と叱咤する本郷三佐の言い様も、いちいちもっともで、隊長室で一宏のことを隊長たちと話す姿は、若いもんに期待している大人の余裕ですね。なんかわかる。

そして、「大事なこと」を知るために、メディックの山岳訓練に参加させられる一宏ですが、
意地になって出だしから飛ばしすぎてバテてしまいます。
それも、そのはず。自身の不徳だけでなく、背負わされていたのはビールの山。(笑)
しかし、野営地で、そのビールを飲みながらの宴会での会話は、男のおっさんどうしの下ネタっすにゃ。

翌日、そんな楽しげな状況とはうってかわって厳しい登坂訓練をするメディックの面々に、何かを感じる一宏。
普段の厳しい訓練、仕事の経験が、いざというとき自分を助ける最大の武器なんですよ。

uh2 そして、山中で怪我をしたトレッカーの老夫婦をピックアップするために、出動する本郷三佐のUH。
uh3

前傾姿勢でランディングオフするヘリがいーですね。

現場では、合流しようとする岩場でヘリがホバリングできるのか配する一宏。
更に強まる風雨にしばらく待機した方がいいと進言しますが、メディックのリーダーの久保曹長は、この程度なら大丈夫とピックアップを開始させます。
それに、微塵の揺るぎも見せずに、仲間の誘導どおりにヘリをホバリングさせる本郷三佐。

kazu4 uh5 本当にプロの仕事ですね。
それを見続けていた一宏に「必要なこと」は伝わったでしょうか。

仲間に信頼されることは大事なこと。
そのためには、まず自分が仲間を信じること。そして、命を背負っている、繋いでいることを真に感じること。
そして、それを実現するに足るをつけること。

それにしても、仕事から帰ったみどリへのメールの打ち方には、笑ってしまいましたね。
こんな小じゃれたまねが一宏に出来るとは思わないので、脚本、コンテの勝ちでしょうか。(^^
今日のことを思い出しながら、自信なさげに、画面の下の方にメールを打つ姿が目に浮かぶようです。(笑)

                                                        「俺はまだまだです。」

それにしても、”めぐみ”ちゃん。着メロなんて使ってないのかな~?(^^;

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永久アリス輪舞曲 #6「A Pig」

日時も場所も書いていないお茶会の招待状の理由を確かめるために、夜の図書館に向かったメインキャラ5人。

ここのところ、まともなアリス能力者にお目にかかれてないと言うキリカ先輩ですが(確かに! ^^;)、そのとき影のように通り過ぎた三月兎の声を追いかけるうちに、誘われるように鏡の中の世界に入り込んでしまった有人と”ありす”。

消えた二人を探して、”きらは”、キサ、キリカ先輩も後を追うように、鏡の中に入りますが、有人と”ありす”とは別の世界へ。
そこは、あまりにもシュールな落書どうぶつの森。(笑)
a1 がおーっ!



a2 ぱお~ん。



a3 うっきーっ!



a4 ・・・えーと、ウサギはなんて鳴くんでしたっけ。
ウサうさっ?(^^;



co1co2 なにはともあれ、アリスの物語と同じように、どうぶつ型のクッキーを食べることで、追いかけてきた動物を消して、無事脱出する3人。

さて、一方”ありす”とともに迷い込んだアルファベットの文字の森で、草木の檻に捕われる有人。
そこから抜け出るにはアリスの物語にあるように、心からのキスkiss必要。
とまどい、恥じらいながら、有人の頬へキスする”ありす”。
それは、心からのキスでないため草木の檻には何の変化も起きません。
そして、今度こそ二人は心からのキスを・・・。

なかなか展開的には、うひゃーっと、こそばゆくなるようなドキドキの展開。

と、それぞれ鏡の中の世界を抜け出した先は、アリスマスター(^^;)と呼ばれるタキオンの屋敷。
そこはタキオンが作り出した別次元だそーで。
とうとうと状況を説明し、みんなを言いくるめるタキオン。
本当の目的は自分の願いを叶えるために、新しい展開を後押しして、有人たちに物語を集めさせるため。
騙されているともしらず協力する気になる有人と”ありす”。

うーみゅ、本当に腹黒い人ですね。
だいたい猫なで声で語りかける人ほど何考えてるかわからないって。(笑)

【 今週の1枚 】
kiraha お話の冒頭で、アリスの物語やその作者のタキオンのことで話が弾む有人と”ありす”の間に入って、お兄ちゃんを取られまいとする”きらは”。

 

でも、今回の事件で急接近したらしい有人と”ありす”の仲に複雑な気持ちのよーで・・・。

次回以降、タキオンの策略で仲違い波乱がある・・・のかな?(^^

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落語天女おゆい 第五席「おーっほほほ!落語天女みやび登場」

前回の火事で屋敷を焼け出されたために、長屋を前線基地として落ち着いた圓朝様御一行。
当時、一人一部屋なんて贅沢はできませんから、二人一組で一部屋。
なんだかクラブの合宿みたいですね。(^^
でも、本当に当時は土間入れて六畳(抜いて四畳半)に4~5人で暮らしてたそうですから、平均一人一畳ですか。
まぁ、人は座って半畳、寝て一畳ですから、なにものにも縛られない清々しい分相応な生活が一番ですが。

いやいや、話は戻って、組み合わせはというと・・・

yui_miya1 yui_miya2 唯と雅。
騒々しい二人。子供のケンカですか?(笑)


akira suzu 鈴と晶。
江戸○タクの本領発揮で、見事に江戸民具にハマってます。(^^


tae ryo 瞑想の涼と鬱々の妙。
・・・重っくるしい雰囲気。(^^;


くじで決めたっていうけど、まぁ、みな類友ってやつで。(笑)

お話の方は、雅の天女変身編ですが、いまいちありきたりでしたかね。
唯は長屋で洗濯、家事をこなし人気者。
涼は剣術の稽古。
鈴は伊勢屋、晶は平賀源内と機巧の修理。
妙は晶のお手伝い。

と、皆それなりに、お世話になってる江戸時代で、できる事をやっているのに比べ、何もできていない自分に落込む雅。
miya そんなところを妖怪・化け物使いにつけ込まれて、捕われの身となって宝珠の力を妖怪を生み出す力に悪用される雅。
その妖怪どもに囲まれて危機に落ち入る唯たち。
倒されて、どうしようもなくなった、そのときに宝珠の力を借りて雅に呼びかける唯。
miyaten 宝珠の力を通して、そんな唯たちの危機に捕われから目覚める雅。
そして、お嬢様の勢いで天女に変身!

と、確たる理由も展開もなく、勢いだけで変身しちゃったって感じですね。

miya_yui しかし、「わたくしが落語天女1号、唯さんが落語天女2号ですわよ。」
って・・・うーむ、確かに頭脳派でなく体力勝負の唯は力の2号かもしれませんが。(^^;

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世界はただ美しく~蟲師 #14「籠のなか」

か~ごめ籠目。か~ごのな~かのと~り~は。
い~つ、い~つ。出~やぁ~る♪

ということで、今回は竹林の籠に囚われた男(キスケ)の話。
大元ネタは竹取物語というのはご承知のとおり。
いや、存外、かぐや姫も鬼蠱だったのではと思わせるような話です。

キスケの状況は妻のセツ(蟲と人の間の子)と子供の頃に竹林の中で遊んでいたときに、セツから分けてもらって飲んだ竹の水の影響によるものなのですが、当然キスケもセツもそんなことは知る由もなく、ギンコによって初めてその事実が明かされることになります。

セツ自身も人の姿はしていても、本当の人間でなく、蟲の影響を受けて生まれた身であるため、竹の姿をした蟲から離れて生きられないのですが、その想いは人間より人間らしくあります。
setu take3 竹の影響で愛するキスケが自分と同じように竹林から離れられずに、傍にいられることを愛おしく思いながらも、キスケを竹林の中に閉じ籠めてしまったことを詫びるように、親にも近しい、自分と娘に命の水を与えてくれていた蟲を切り倒してしまいます。
それは愛する人のため故に取った哀しい行為。
その代償を、他人への罪とするのではなく、自分自身への罪として受けた結果、悲しい結果となってしまうのですが・・・。

kisuke しかし、セツの献身のおかげで竹林を出ることのできたキスケとその娘に対する村人の排他的な態度は、ある意味、人の愚かしさを見るようです。
呆然とするキスケと娘の泣き声が痛々しいです。

人は自分と違う異質なモノを疎ましく思うもの。
それは、自分に害を成さないものでも、自分と違った姿、考え方であるというだけで、簡単に自分たちの枠の外に追いやってしまいます。
人種の違い、文明の違いというところはもとより、同族、同年代の中でさえ、狭歪な自分の価値観と異なるというだけで、恥も知らず群れをなし他人を拒む人々。
それは、あたかも自分たちだけの籠の中に閉じ籠っているかのようです。
ほんの少しでいいから籠の隙間を開ければ、その先には広い世界があるはずなのに・・・。

はてさて、それと気づかずにぬくぬくとした籠の中にいるのが幸せなのか、厳しい風が吹いていても広い世界で生きるのが幸せなのか。
あなたは、どちらですか?(笑)
キスケはセツの出自に惑わされず、セツ自身を愛したのですよ。

baby ところで、キスケとセツの娘が疎まれるのは、生まれたときに竹の子のように、竹の皮に包まれていたことにより、その出自が人間でないということがわかったからなのですが、これは生態系が違うだけで、羊膜みたいなものと思えば、違和感はない・・かな。(^^;

とはいっても、やはりも蒙昧な人々にとっては受け入れがたいことで、村には受け入れてもらえないことを悟ったキスケと娘が再びセツの元に戻って、
kisuke2 「それから、しばらくは、三人は幸せに暮らしたという・・・」
というところで終われば、解りあえない相容れぬものの虚しさを感じさせる普通の終わり方。

kisuke3 これを捻って、蟲を切り倒した影響を確認しに、半年の後に再び竹林に戻ってきたギンコが目にしたものは、命の水を得る術を失くしたセツと娘が朽ちるように死んだという二つの墓、というのがいつもの哀しくやるせない終わり方。

take2 今回は、さらに捻って、また年がめぐり竹の葉が落ちる季節に、1年前にキスケが娘に語って聞かせたように、落ちる竹の葉が竹の子供を育てる素となるように、二人の墓から生えた竹の子の中から赤ん坊の声が聞こえてくるという、秀逸の終わり方。
take4 take5 kisuke4 take6




竹の多年生植物というネタを活かした、生命の再生、輪廻というところにキスケの想いが混じり合って泣かせます。
動物が自身の子宮に生命を身籠るのと同じように、竹林という籠の中の子宮に身籠ったようなものですね。

take 今回の舞台の竹林
森の木々と違う感じで陽光が差し込む様は、まるで羊水の中から外の世界の光を見るようです。(・・・そんな記憶はないですが。^^;)
あえて言えば、海の中から仰向けになって空を見る感じですかね。

陽光を受けて光沢のある竹の質感は、まるで碧の水晶をみる感じで美しいです。

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半分の月がのぼる空 #2のことと#3のこと

画はときどきヘタれるものの、しっとりとした雰囲気で語られる物語。
しかし、鈴村健一は、種死みたいなやつ演るより、こんなヘタレだけど頑張る少年演る方が似合いますね。いちご100%といい。
あ、でもシンも似たよーなもんか。制作スタッフの悪意で、頑張らせ方が間違ってただけで。(笑)

■ #2「多田コレクションの相続」

前回ラスト、砲台山に里香を連れていったものの、体調が悪いのを無理していたため、その場に倒れこんだ裕一。
そこに至るまでの行為と、倒れた際に、うわ言のように漏らした裕一の本当の言葉に里香の気持ちも裕一に近づいていきますが、そう簡単にくっついてもらったら、お話が終わっちゃう。

と、ゆーことで、前回亡くなった多田じーさんから譲り受けたエロ本によるトラブルから、お邪魔キャラ夏目登場編。

見舞いにきた(とーぜん健全な少年ならエロ本目的!:笑)友達と、ついエロ本に見入っていたところを里香に見つかる裕一。

yu2 おぉっ!と言うのは男の性(さが)なのよ。

許したりぃな。(笑)


rika 03rika1 03rika2

 



そんなとこを見つけて、膨大な相続品(笑)まで見てしまった里香は、へ~ぜんと、「裕一って、すごい人だったんだね。ふ~ん。」と笑って部屋を出ていきますが、このひぇ~っていうリアクションの取りようもない、女の子の冷ややかな空気が男の子にはキっツイんですよ。・・・笑いながら眉間よってるし。(^^;

そんな里香になんとか許してもらおうとする裕一ですが、そう簡単には許してもらえませんね。(そらそうですね・・・でも、健全な男の子なら、ちっとも悪いところはないんですが ^^;)

しかし、裕一をドツきまわすわ、寒空の屋上に閉め出して放ったらかしにするわの里香は、やり過ぎちゃう?そのうち裕一死ぬで。(笑)
まぁ、子供の頃から入院していて、本だけが友達で、少女の潔癖症と加減を知らないってところを極端に表現しているんでしょうけど、それにしても。ねぇ。

03yu1 03yu2 一方、裕一は、里香に会いに行くために、ナースステーションのカウンターの下をひょこひょこしゃがんで行くわ、里香に赦してもらうために土下座までしゃかしゃかするわで、見事におバカなヘタレっぷり・・・というより、ただの素直な愛すべきバカタレなんでしょうけど。(笑)
男から見たらいいやつなんでしょうけど、女の子から見たら、ちょっと頼りないかな~?

そんな二人を何とかしてやろうと亜希子さんが間に入るも、夏目の単純な手に引っ掛かって再び屋上に閉め出される裕一。
03yu3 03yu4 03yu5

こんなとこがアホなんですよ。(笑)


でも、つい洋物(直輸入って無修正?)に手を出すのは君のせいじゃない!
全て若さゆえのリビドーが!パッションが!!
男がエロ本を求めるのは自然の摂理・・・って何を言っとんじゃ。(^^;

てなこともありながら、裕一は里香と何とか仲直りできそうな状況にはなりますが、里香が裕一に会いに屋上に来たのは、それが夏目に言われたからと言うことを里香の口から聞いて、さんざん夏目に嫌がらせをされて、夏目にいい感情を持っなかった裕一は里香に詰め寄ります。
03yu_ri 03yu_ri2 03yu_ri3 book book2




夏目に言われたのは本当だとしても、里香のそれは照れ隠しの、裕一に自分から会いに来た口実の一つなんですけど、やっぱ裕一がムっとするのは仕方ないですね~。
こういう、すれ違いは、ままあることで・・・。
本人たちにとっては、すごく真剣でしょうが、余裕がないところが初々しいです。(^^

■ #3「戎崎コレクションの終焉~そして」

前回のラストで夏目の思惑にはまって、思わず裕一に父の形見の本を投げつけてしまった里香。
それは、裕一に当たった後、手摺を越えて、屋上から2階下の窓の庇の上に落ちてしまいますが、中途半端なところに落ちたまま止まっている様子が、二人の関係、気持ちを表しているようですね。

その本を気にしながらも、どうともしようがなかった裕一ですが、いつものごとく病院を抜け出して遊びに行っていた親友の司の家で、雨が降りそうなことを知り、なんとか本を取り戻そうと病院に取って返します。
04yu1 04yu2 幸い司の助けを借りて無事本を取り戻せますが、足を滑らせてロープで宙吊りになったり・・・ホンマ、いつか死ぬで、お前。(笑)


取り戻した本を里香の枕元に返したものの、いろいろあって高熱を出した裕一はベッドの中で夢うつつ。
04dream2 夢の中での里香との仲直り・・・本当は御礼と心配で枕元に来ていた里香との会話だったのですが、砲台山のときといい、肝心なときにおぼろげなのがヘタレゆえんですね。(^^

04yu3なにはともあれ、裕一の気持ちはわかったけどエロ本のことは赦せない里香に言われて、病院の焼却場でエロ本に一冊ずつ語りかけて燃やして行く裕一。
・・・その未練が、男のセンチメンタルだね~。(笑)

そして、再び気持ちが近づいた二人にイラつく夏目。
一方では、主治医として里香の母親に厳しい事実を宣告しています。
ただのイヤなやつではなく、歪んだ感情の表し方は、夏目自身にも恋人と死別したツラい過去があって、裕一と里香の二人の関係を自分と重ねて快く思っていないということは、容易に想像できるのですが、しかし、いくら自分自身も苦しく、里香のことも見てられないからといって、当直中に酒は飲むわ、あまつさえ入院患者(裕一)を足蹴にしてボコボコにするわでは、医者失格という前に人間失格ですね。
ナースといい、医者といい、こんなんばっかで、大丈夫かいな?この病院。(笑)

自分自身の感情を抑えきれず吐露してしまうところは人間的といえばそうなんでしょうが、それを(心や身体の)暴力として他人にぶつけるのは、到底正常な精神の人間じゃありません。
他人にぶつけて解消できる苦しみは、本当の苦しみではないでしょう。
他人の助けを借りることはあるにしても、苦しみは自分で昇華するしかないと思うのですが・・・。
これでは、到底、山に登ってる人間とは思えませんね。
こんなやつを信用してバディやパーティ組むやついるんかいな。

それにしても、夏目に娘の症状を宣告される、お母さんの気持ちは痛いほどわかりました。
もう1年以上前にはなりますが、自分自身もそのような立場で話を聞いたことがありますので。
それでも・・・今日は手はないかもしれない・・・でも、明日は?明後日は?
少しでも永く生きながらえていれば、数週間後、数ヵ月後には別の治療法、薬が見つかるかもしれない・・・。
人の手で全てを関与できないところに生と死はあるのかもしれませんし、医者としてあいまいな希望でなく事実を伝える辛さ、大事さはわかりますが、そのような希望まで失くす、失くさせることはないと思うのです。(うちの主治医がそうだったということではなくて、ね。)

だからこそ、みんな、ときに泣きたくなる想いを堪えて、笑みを湛えながら明日のために頑張れると思うのですよ。

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さて、一方、裕一は里香に誘われるままに銀河鉄道の夜をなぞって、ジョバンニ(裕一)カムパネルラ(里香)のセリフを演じて気持ちが通じあったと思っています。 

しかし、夏目に殴られて、夜の屋上に置き去りにされた後、満点の星空を見ながら、打ちひしがれた気持ちを戻そうと、持っていた『銀河鉄道の夜』を読み、「どこまでもどこまでも僕達一緒に進んで行こう。」という件に里香との未来を希望しますが、そのとき風にめくれた本の先に書かれていたカムパネルラの真実を見て読んでしまいます。
ジョバンニと旅していたカムパネルラは、本当は・・・。
そして、自分をカムパネルラとしていた里香の本当の気持ちは・・・あの笑顔の意味は・・・。

04yu4 04yu5 04yu6 04book






と、ここまで#3話が原作#2巻目までですね。
原作は全6巻で、そのうち丸々一巻が夏目の過去話ということらしいので、このペースだと夏目の分はかなり削られそうですね。小説と違ってTVだったらしょうがないとこですか。
しかし、今回のラストの裕一が銀河鉄道の夜の真実を知る件。実は『銀河鉄道の夜』ってあらすじだけで、まともに読んだことなかったので、TVで見たときはあまり実感なかったのですが、週末に本屋でTVはどの程度まで進んでいるのか、ふとパラパラと原作#2巻をめくったところ、そのエピローグに書かれていたTV#3話ラストのとこを読んで、つい店頭で目がじんわりしてしまったのでした。
あぁ、いかん、いかん。(^^;

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かりん #11「夏だ!プールだ!」 & #12「やっぱり兄キは」

アニメオリジナル話を経て、原作再構成して4巻あたりまで戻ってきましたね。
さすがに、売春ネタは放映化できなかったよーです。

■ #12「夏だ!プールだ! 恥ずかしい!」

sin3 「キャ~リンっさんっ!」

おぉっ?主役はってるじゃないのシンクレア!(笑)


前半は、果林のことが好きなシンクレアから誘われたデートでの、コメディ作品お約束のサービス水着シチュエーション。
sin2 sin 顔もガタイもいいので、世の女性の注目を集めるのに、なぜか果林のことにベタ惚れのシンクレア。
それは、夢の中の少女に果林がクリソツだからなのですが、その相似点の理由は後半で。

なんとかシンクレアに自分のことをあきらめさせようと、あの手この手の嫌われ大作戦を展開する果林ですが、果林ふぉーりんらぶのシンクレアにはまったく通じません。
欲目、鷹の目、生き馬の目を抜くってやつでしょうか?(なんか違う・・・^^;)

roze1 roze2 roze4 roze3




まぁ、デートの出だしからバラを送られて、ぼーっとなってたとこから、勝負は決まってたよーなものですが。
おバカなところが失礼なやつだけど、悪意がないからニクめないとはいえ、別の意味で始末が悪いですね。(笑)
花を贈られて悪い気がする人はいませんが、興味のない麻希ちゃんにも、さっと差し出すところが、さすがナンパなヨーロピアン。
maki maki2 でも、そんな無意識八方美人なくせに果林しか見えないシンクレアに、なんとか振り向いてもらおうとする麻希ちゃんは苦労しますね~。

さて、後半は、果林とシンクレアの隠された(ってゆーより果林は忘れてた^^;、シンクレアは忘れさせられた)過去に思い当たるお話。

どうして自分のことが好きなのか聞く果林にシンクレアの言葉は単純明快。

sin4 「それは、あなたがキャ~リンさんだからです!」
karin1




これは、ある意味最終兵器な言葉(笑)ですが、でも、シンクレアは夢の話と思ってるけど、記憶を操作されてるだけで、実は果林が避暑地の湖で初めての増血で噛んだ相手。
dream karin3 karin2
これが
  ⇒ こうだった


そのことを思い出した果林は、あまりの恥ずかしさに増血モード
耐え切れずにシンクレアの胸に伏せて、鼻血を溢れさせてしまいます。
本当なら血に弱いシンクレア。
しかしLOVEパワーで持ちこたえ、医務室まで果林を運ぶまで倒れるのを我慢する頑張りぶり。

blood5 おぉっ、男だね!シンクレア。
blood6

しかし、まっ冬に真夏の話されても、見てるこっちは凍えながら見てるので、季節感ぐだぐだだったりして。(^^;

■ #13「やっぱり兄キは 恥ずかしい」

果林の雨水くんLOVELOVEの状況に、人間と吸血鬼は違うんだとイラつくあにき。
そんな時、吸血後にラブホ前にいた所を、雨水・母とばったり出会って、そのストレスの溜まりっぷりに次の狙いを定めた様子。

そんな煉は、果林に雨水くんとの仲を問い詰めたところ、誤魔化す果林(本人はまだ意識してないのですが)に、「これで心おきなく血が吸える」と言い放ちます。
その言葉に、まさか?の果林。

mousou いやーっ!やめてぇ~!!

・・・って、んな腐女子な妄想すなっ!(笑)

でも、原作では煉兄キが雨水くんのことを嫌っているのは、女性専門の吸血なのに、男のストレスにも反応してしまうからだとかそーなので、あながちありえない構図ではない・・・・・・やっぱ、やめてくれーっ!

anjyuと、妄想はお・い・と・い・て、
杏樹に相談したところ、やっぱり雨水・母を狙っているとの結論に達したものの、煉の吸血=Hとセットだし、それも許せない果林は杏樹に助けを求めようとしますが、兄キのガラの悪さに杏樹に手伝いを拒否される上に忠告される始末。

mousou2 karin1 しかし、妹にまでエロエロ魔人との言われようの煉の守備範囲は、上限が50代くらいとのことですが、さすがに下限は最近いろいろあるので言わせませんでしたね。
原作では10代から50代くらいまでで、「生理がきてからアガっちゃうとこまで」とかナマナマしく言ってるのに。(^^;

煉に吸血させないために、いろいろ思案する果林ですが、雨水くんとの話の中で、前のように自分が噛んで雨水・母の不幸パワーを減らせばストレスも減るということを考えつきます。
usui china 雨水・母に近づく方法で悩んでいた果林ですが、麻希に頼み込まれてバイトに行った中華レストランに、雨水・母が職を求めてアルバイトに応募してきます。
しかし、雨水・母の不幸っぷりは尋常じゃなく、失敗・トラブルの連続。
そんな状況で、ますます増血モードの果林は、なんとか雨水・母を噛もうとしますが、タイミングを逸してばかりで、ほとんど臨界点

そんなとき、お店の前でチラシ配りを頼まれていたところに、偶然通りかかった雨水くんに会ったことで、臨界点突破
雨水くんに連れられて逃げる間に意識が飛んでしまって、相手が雨水くんという認識のないまま首筋に噛みつこうと・・・。

karin2 どうなる雨水健太!・・・以下、次週。(笑)

←恐いよー(^^;


・・・・・・さて、今週はチョイ役のシンクレア。
いや、煉が雨水・母を襲うとするところに現れるなど、ある面、変人主役の奮闘っぷり。
win11 win12 win13

・・・誰だ?コイツは。(笑)

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よみがえる空 #2~#4

あまりの話の渋さに選ぶ画もないほどの「よみがえる空」。
選ぶに値しないではなく、全てがそこにある現実のように描かれていくので、ただ作品に見入ってしまいます。
芯のある脚本に加え、画はしっかり描きこまれていて、キャラも浮ついたところもなく、メカニック描写も金属の質感を始めとして、発進準備から出動プロセス、小道具も含めた現場での使われ方と見事です。
新春新番No.1の作品ですね。

同時期に始まった同じバンダイビジュアルとはいえ、タクティカルロアとはえらい違いです。
ましてやタクロアと同じ監督の陰マモなぞ○みたいなもんです。
あの程度の作品しか作れないのに、二作品同時監督など異能の新房昭之みたいな真似するから中途半端なものしか作れない・・・と、これはタクロアの方で書きましょう。

■ #2「困難な仕事」

2kazu1東うるま島の被災地へ負傷したパイロットの代わりに予備兵として出動する一宏。
気合を入れるための本郷三佐の挑発に乗る、まだまだ青いところがよいですね。
被災地では、まずは勇壮な音楽にのって要救助者を収容。・・・生存者が助かるのはほっとしますが、現場はそんな楽観的なことばかりでなく、厳しい現実も待っています。

学校に避難していた人たちを救助するために、他の要員と二人で現場班として残された一宏ですが、そこで喘息の発作を起こしている老人のために、避難するときに家に忘れてきた薬を取りに集落まで走っていきます。
いくら青臭い主人公で、現場の判断とはいえ、本当は勝手に持場を離れることは、判断の訓練ができていないのでは・・・?と、ちょっと思わせますが。
二次被災の危険との兼合いは、ちゃんと判断できたのでしょうね?(笑・・・と笑ってる場合ではありませんが)

更に、無事に薬を取って帰ってこれたのはいいのですが、その家に取り残されていた猫を連れ帰ったことが、次の事故を招いてしまいます。
sakura 助けられた猫を見た少女が、避難するときに置いてきた飼い犬を連れに、皆の気づかぬうちに被災地の集落まで一人で助けに行ってしまったようです。
その結末は、次回で語られることになるのですが・・・。

良かれと思ってやったことでも、その影響、他への関連を大局で判断できないと、思わぬ事態を招いてしまいます。
目の前の課題を解決したい。その行為自体を否定はしないのですが、局所的な対処をしながらも、大局も損なわないようにするには、やはり俯瞰的にものを見る眼、積み重ねた経験が重要なファクターとなるようです。
何か全ての仕事に共通する基本を見るようですね。

■ #3「苦しい仕事」

3sakura 前回、犬を助けに家に戻った少女は、余震による家の倒壊に巻き込まれたようで、崩れた瓦礫の隙間に挟まれていました。
死んでしまったかもしれないという周囲の最悪の予想だけは避けられましたが、家から助け出されたものの、かなり危険な状態の少女をヘリで病院へ緊急搬送することになります。

3uh 風雨の中、ヘリの着地地点の設定、燃料と航続距離の計算とシビアな状況における判断。
そして、容態が急変した少女を助けるためには進むしかないが、燃料切れの危険もある中、海自の”はるな”に緊急着艦して見事に燃料補給して再発進する姿は、まさにプロの仕事を見るようです。

現実においても奇跡と呼べるような状況は起こりえますが、それは積み重ねられた修練とぎりぎりの努力・判断があって生み出されるものです。
ただ、待っているものに奇跡は起こりえません。
しかし、それが全て報われることもないのも、また現実・・・。

ようやく病院のある地点の上空に到着したものの、街は停電で着地地点が判別できない状況。
3uh3 ここで、病院の前に自動車のライトでを並べて着地点の誘導灯を作るというのは、少しできすぎな気がしますが、これで助かっていればけっこう感動的です。(ハリウッドにはよくありそーなパターン)
しかし、ストーリーは更にシビアな展開を突きつけます。
無事、着地して少女を病院に運び込もうとしますが、主人公の目の前で、既に少女の命は・・・。

どんな状況であれ、人が亡くなるのはツライものです。
そのような結果に至らないように、いくらの努力を払っても、そのすべてに人事が及ぶものでもありません。
あのとき、ああしていれば。こうであったならば・・・。

起こってしまった事実に納得を求めようとするのも人間ですが、いくら「たられば」を繰り返しても、失ってしまった時間、起こってしまった事を元に戻すことはできまません。
そこに、故意や過失、ましてや悪意があったれば別ですが、二度と同じ事を起こさないように誓い努力することが、起こってしまったことへの責任の果たし方でしょう。
それは、起こってしまったことを何とも思わないことでも、忘れることでもなく、前に進むためのものですね。

そのためには精神も強くなければなりませんが、一宏は自身の弱さゆえに他にあたり、自身も傷ついてしまいます。
まだまだ若いゆえに、その弱さが見えるところも、これから成長していくところも魅力的なんでしょうね。

■ #4「大切な人」

4megumi 前回のラスト。傷ついたまま、やりきれず恋人のめぐみの声を聞きたいと電話をかけた一宏。
GWの連休にも帰る予定だった実家にも帰らずに小松に留まったままの、そんな一宏のところに直接訪ねてきた”めぐみ”。

物語は、そんな二人のすれ違いを見せます。
一宏の事を心配して小松に来たものの、本当は自分も思い通りの仕事をやれてなかったり、失敗している事を面に出さず、一宏のことを気遣うめぐみ。
そんな、めぐみの気持ちや状況も理解できないまま、仕事のことを楽しそうに話したり、会社からの電話に出る、めぐみの表面的なところだけ見て、いらつく一宏。

東京にもあるようなありきたりのデートコースで、なんとなく時間をつぶしていく中、感情的な言葉をめぐみにぶつける一宏。

4kazu4 「つきおうてやっとる、こっちがアホみたいじゃ!」
「お前、変わったわ・・・」


4kiss そして、自分の傷を慰めるように、いきなり、めぐみにキスをするし、これは現実なら完全にヘタレ男のフラレパターンですが、よかったね、お話の中の出来のいい彼女で。(笑)

めぐみの方は本当の一宏を知っているからこそ、デートの途中ケンカになりながらも、帰りの車の中で、黙ったままの一宏に「自分を抱いたら元の一宏に戻ってくれるか?」と問いかけます。
これにのったら、それこそダメ男でしたが、男性には、どうしようもなく女性の肌のぬくもりを求めたいときがありますよね。
女性もそんな男を体で癒してあげたいと思う気持ちもありますが、ある面、相手の本当の気持ちを確かめようとして言っているところもありますから、簡単に据え膳食ったら「おえん」よ。(笑)

そんな二人の間で思い出されるのは、二人が出会った高校時代。夢を語り合った時間。
そして、自宅マンションで、自分の本心をさらけ出す一宏。
一宏に優しく語りかけるめぐみ。
4man めぐみの話すサリンジャーのライ麦畑の件には泣けましたね。
ただ、人の命を救うことは、反面、人の命を看取ることでもあります。
命の前線に立つ人たちは、優しさを持ちながらも、強い意志を持たないと務まらない仕事ですね。

4kazula 「困難で苦しい仕事」を経験し、「大切な人」との時間を過ごした一宏の顔は、少しだけ大人の男の顔になったようです。
実は、まだまだですが・・・。(^^

救難の脚本を高山文彦、その間のエピソードを水上清資で分担しているようですが、どちらも等身大の人間の感情の動きをきちんと表現していて見事だと思います。
仕事に就いている人には、けっこう、ぐっとくる話です。
全12話できっちり構成してくれていると思いますので、この後も期待できそうです。

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永久アリス輪舞曲 #4「Little-Bill」&#5「A Caterpillar」

画は一話の中でも、びみょーに良くなったり悪くなったり、なかなか安定しませんが、お話の方は、このままジャンプ系バトルに続くかと思ったら、通常のアリスロワイヤルとは趣を変えてきた二話。

■ #4「「Little-Bill」

akane2 「ごんっ!」

うぉおおおおっ?!
天然系ツンデレっすか?(笑)

akane1 akane3 akane






方向音痴も度を越して、アリス能力者の世界に迷い込んできた”暁アカネ”。
実は「アンデルセン能力者!」(←ってなんだよー!? ^^;)

その能力の炎を操り、父親に母親とともに置き去りにされた悲しい記憶に繋がるアリスの物語を燃やし尽くそうとアカネ。
それを止めようとする”ありす”と”きらは”ですが、力の差は歴然。
それもそのはず。力の源となる作者の才能が大きく影響するとキリカ先輩の冷静な分析。

「豊かな想像力(創造力)に恵まれ生涯を通じて多作だったアンデルセンと、たった数冊の物語しか残せなかったタキオン。」
「その才能の差は圧倒的な力の差となる。」

・・・可哀そうなルイス・キャロル。いや、タキオン
本人も自覚してるみたいで、アンデルセンの話なんて聞きたくないみたいですが。(^^;

saki1 さすがのアンデルセン能力者も、きらはちゃんLOVEのキサちゃん百合パワーには敵わず、心の物語を開かれてしまいますが、アリスの物語には繋がらないと悟った有人から物語を返してもらいます。その物語の記憶だけを有人の心に残して。

【 今週の一枚 】
saki 「キサも、きらはちゃんが有人せんぱいの事ばかり言うと燃やしたくなりますものぉ」
「うふふ・・・」

アリスの物語を燃やすアカネの行動に対して、

「あたしもお兄ちゃんが、あんまりアリスのことばかり言うと
本燃やしたくなるときがあるなぁ」

の”きらは”の言葉を受けたキサちゃんの恐いセリフ。(^^;

■ #5「A Caterpillar」

d1 今回のアリス能力者は有人をタキオンと思い込んでいる”デリーラ”。
それは、有人の「心の物語を書き写す能力」を目撃したことから始まります。

デリーラに自分の部屋に招かれた有人は、お話をせがまれて話すうちに、拙いお話を喜んで聞いてくれるデリーラに嬉しさを感じていきますが、実は、デリーラは、甘い言葉で愛を囁いて玩んだ末に姿を消したタキオンを、ずっと待ち続けて80年も前に亡くなっていた女の子の霊

有人がタキオンと違うとわかっても、有人の優しさに癒され、有人の来るのを心待ちにしているデリーラ。
有人もデリーラの妖気に囚われて(本当は無意識にデリーラの悲しみを感じていたのかもしれません)、足しげくデリーラの元に通います。
事情を知らず、有人の行動にスネる”ありす”と”きらは”は笑かしますが。

「きらはも病気だもん。お兄ちゃんに会えなくて寂しい病ですっ!」(笑)

でも、デリーラはしょせん、この世の者ではない存在。
このままでは、有人の精気が弱り衰弱してしまうため、デリーラのいる、この世とあの世の境にあるメルベイユスペースに有人を助けに行く、ありす、きらは、キリカ先輩。
d2 有人を奪われまいとするデリーラとの戦いを制して、デリーラの心の物語を開く三人。
既に、この世の者でなかったデリーラは、その哀しい物語を有人に託して消えていきます。
d3 「わたしの時を・・・わたしの物語を。」
「わたしという女の子を・・・あなたの物語に刻んで・・・。」

それに涙ながらに答える有人。
「君の想い・・・大切な物語。ボクがしっかり伝えるよ。」

そんな出来事には関せず、創作意欲を掻き立てぬ者に価値はないなどと言って、リデルに手を出そうとする、全ての元凶のタキオン。
takion
「わたしを・・・刺激してくれ・・。」

愛欲の権化みたいな人っすね。(^^;

【 今週の一枚 】

画よりもセリフが印象的だった有人の一枚。

arito 「ボクは彼女の心の物語を読んだ。」
「待ち続けた日々・・・80年分の物語。」
「ボクはそれを読んで・・・・・・泣いた。

それは、「薄らぐ愛」の花言葉も知らず、タキオンから贈られた一輪の黄色い薔薇を一心に大事にしていたデリーラの哀しい恋の物語。

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落語天女おゆい 第三席と第四席

いやー、#4話でやっと主役変身と、ほんとに話がなかなか進みませんが、いーか、楽しいんで。(^^

■ 第三席「走れ!唯 妖魔を倒せ」

前回ラストでやっと現代から消えたと思ったら、江戸到着シーンはすっ飛ばして、いきなり同心に追い掛け回される唯を始めとした雅、妙、涼の面々。
yui_miyabi ようようお堂に逃げ込んで、なぜにこんなとこにと問うたらば、

「夢ではありませんわ。タイムストリップですのよ!」


time
・・・はいはい、ベタなダジャレで、お後がよろしいようで。(^^;
このノンビリ感が味ですな、味。
しからば情報収集と、怪しまれない服装の剣道着姿の涼を偵察に出すも、唯の一言・・・。

「あたしと同じで、涼ちゃん、三歩あるくと何でもすぐ忘れちゃうんだよねー。」(←おまえら、ネコかトリ脳かぁー?! ^^;)

案の定、北辰一刀流道場に目が眩み唯たちの事を忘れて戻ってこない涼のことをあきらめて、唯の落語で大道芸でお足を稼ごうとする雅。
しかし、学園祭の失敗で自身を失くしている唯に、あれは自分の画策とバラシてしまったことから、口喧嘩からドツキ漫才に。

yui_miyabi1:「あれで10年くらい年取っちゃったんだからー!」
み:「あーら良かったですわね、実年齢に近くなって。」
ゆ:「引き算すると、あたしは7歳ってゆーの?!」

yui_miyabi2 み:「そーですわ。精神年齢7歳、ガキンチョ、胸なし、色気なし!」「その幼児体型を何とかした方がよろしくてよ。」
ゆ:「そんなの雅ちゃんだって・・・(ボヨ~ン)え~ん、負けたぁ~。(涙)」
み:「おーほっほっほっほっ、わ~たくしはフェ~ロモンの固まりですのよ~!」
yui_miyabi3 yui_miyabi4 yui_miyabi5

おかげで小銭が稼げました。めでたしめでたし。(笑)

と、大道芸を圓朝にスカウトされて蕎麦をゴチになってるところ、右京操る妖魔が来襲。
圓朝の危機を救うも、妖魔に追われて絶体絶命のところへ、平賀源内のからくりを組立てた晶&鈴登場。
からくりで妖魔を抑えている隙に、圓朝が落語「寿限無」の陽の言霊で妖魔を攻撃。
yuib 見よう見真似で唱える唯の両手からも光の玉が。(気孔弾みたいなものですね)
「どーしてだか、わからないんですけど・・・ ^^;」

miyabi すかざず対抗意識で唱えた雅の両手からも光の玉が。
「唯さんにできて、わたしにできないことなどありませんの。」(笑)

見事に妖魔を撃退して、圓朝の屋敷で着物に着替える五人。
(涼はまだ帰ってきてません ^^;)
み:「おーほっほっほっほっ。唯さん、着物は幼児体型が目立たなくていいですわね。」

たしかに。
着物は、ずん胴の日本人向けの装いだそーで・・・。(←自分で言ってて虚しい ^^;)

■ 第四席「落語天女おゆい登場!」

いつのまにか合流した涼も含めた六人の前で天女の説明をする圓朝師匠。
剣客天女、機巧天女、計略天女、神楽天女、そして言霊を使って敵を攻撃する言霊天女。(要は口ゲンカの強い方が勝ち!・・・ってか? ^^;)
圓朝師匠は言霊天女を落語天女と呼んでいるそーで、
「唯、雅。さしずめ、おまえらは落語天女だ!」
rakugoが~~~~ん!!
(二人で全然意味が違いますがな。^^)
かっこい~
かっこわる~い

yui miyabi yui_miyabi1 yui_miyabi2






と、どこまでもポジティヴな二人と比べて、神経が繊細な妙はプッツン切れて泣いて部屋を飛び出しますが、大人な晶が慰めて一段落。

自分のガサツさに、ちょっと落ち込んでいた唯は、美味しいものを食べれば元気が出ると、先代言霊天女の”おぎん”さんのオゴリで、食いまくる
いーね~、いくら食べても太らないアニメキャラは。(^^;

syoku1 syoku2 syoku4 syoku3






後半、妖怪牡丹灯篭に襲われて炎上する圓朝の屋敷。
唯と雅の活躍で牡丹灯篭を撃退するも、精神の疲労で倒れて寝込んでいた妙が火の海に取り残されたまま。
妙を助けに宝珠の鎧(光学バリヤーみたいなもの・・・?)を身に纏って屋敷に飛び込んだ唯は、ようやく妙を見つけるものの、既に外への逃げ道がない状態。
tenyo2ここで、「みんなを助ける、もっと強い力が欲しい!」と願った唯に、宝珠の真の力が発動。変身!
まさに、いやっボーン!ですね。(笑)


まぁ、ようやく主役が変身して、次回の第五席では雅の落語天女への変身が。
うーん、構成はいいんですけど、ホントに展開がノンビリゆったり。
まるで、EPレコードをLP回転で聴いているみたい・・・って、わっかんないか。
なら、一青窈の「もらい泣き」のスピードを遅くしたら、平井堅に聞こえるって・・・なんのこっちゃいトリビア。(^^;

なにはともあれ、画が安定してるし、見てて楽しい作品なんでOkです。

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蟲師 #12「眇の魚」と#13「一夜橋」

TV感想復帰第一弾は、蟲師の#12話と#13話で。
しばらくは、書こうと思って溜まってた番組ごとに2~3話ずつまとめて上げていきます。

■ #12「眇の魚」

物語りも折り返しを迎えようとする中、今明かされるギンコ誕生秘話。
・・・という安直なコピーとは無縁な過去語り編。
悲しい物語ではありますが、それを大仰に感情を昂らせて表現するのではなく、孤独な魂どうしが触れ合ったゆえの哀しさ、切なさが、ただ事実とともに描かれ、それが逆に深く静かに心に残ります。
瞼の光」で触れられたギンコの左目の闇の理由も語られます。

この物語でギンコの名前の由来が、ある蟲の名前であることが語られるのですが、その名ゆえに、今のギンコには、この物語で語られた過去の記憶がないということも、私たち視聴者(読者)にも明らかにされます。

実の母親との死別、一時の生活とはいえ肉親の情に近いものを感じていてた”ぬい”との別れ。
悲しい記憶ではありますが、その記憶さえも失くしてしまったことは、本当は凄くツライこと。
でも、記憶とともに自身の存在さえも失くしかねないところを救ったのが、”ぬい”が語った「ギンコ」という言葉。
それで全てが良かったというわけではないのですが、この名を得たということが、”ぬい”により、新しい生、新しい存在を得たことでもあるのが、一つの救いであったと思うのです。
儚げな存在である生命でも、名を得ることにより実存として認識され、魂とともに在ることができるようになる。
だから、古来より真の名を知る(得る)=言霊というのは凄く大事なことなのですね。

nui ”ぬい”を演じるのは、渋く恐いナレーションも担当している土井美加。「一条くん!」とか言ってた頃とはエラい違いです。(笑)
全てを覚って静かに消えゆこうとしていた”ぬい”ですが、偶然とはいえ出会ったヨキとの暮らしにココロ癒されていたのでしょう。
この惚けた表情が、いいです。

ginko 子供の頃のギンコ=ヨキを演じるのは沢城みゆき
なかなか味のある声の演技をしてます。少年役も似合うじゃないですか。
今回の事件を経て、銀髪碧眼となったギンコの表情は、ヨキの頃の子供っぽい顔と比べて、すごく大人びています。
辛い現実でも、厳しい事実を乗り越えていくことで、少年は成長していくものです。

■ #13「一夜橋」

どこかには救いのある他の話から比べると、「枕小路」以上にこれまでで一番救いのない話です。
物語の半分ほどで、蟲の影響で生きているようには見えるものの、既にハナは死んでいるということは語られてしまったので、死んでしまった者への想いに引きずられた結末になってしまう(ゼン自身もハナと同じ境遇となってしまう)ことは、ある程度予想できたのですが、めっちゃ救いのない話となってしまいました。

一夜橋が片方にのみ渡れ戻ることはできないというのは、生きていくことはどこまでも一方通行で、失われた時間や生は二度と戻ることはないという比喩でしょうか。
それでも、ここで救いを与えようとしたら、不幸な運命ゆえに、ともに現世での命は絶えたとしても、蟲に紡がれた二人の想いが一夜橋と重なり合って、新しい生への輪廻(生命の源流=光酒)となっていく様を見せるとかでもよかったのでしょうが、この蟲師という作品、不可思議な蟲を題材にし、そこに表れる人の想いを表現しながらも、起こる事象はそんな人の想いなど微塵も関係なく、すごく冷徹なのです。
それは、ぬるい人の感傷など受け付けない自然の摂理とでも言うのでしょうか。

それにしても、戻ってはならない、後ろをふりかえってはならないという状況は、古事記でイザナギがイザナミを迎えに行った黄泉比良坂での顛末を思い出してしまいましたが、変わり果てたイザナミから逃げ出した薄情なイザナギに比べ、ハナへの想いを絶ちきれなかったゼンの姿はすごく哀しみに満ちていました。

zen 少しでも永く生きていてほしい、どんな姿でも生きていてくれるだけで、自分自身も生きていられると想うゼンの姿は、死期を宣告された人を見守る者の気持ちを見るようです。
現実においては、人の尊厳をなくしてまでの延命治療には疑問視しているのですが、それでも、お話の中のことではなく、実際、自分の命と変えても生きていてほしいと願う気持ちが自然に起こるのが人間と思うのです。

でも、それだからこそ更に、最期まで看取った身としては、亡くなった人への想いに引きずられたり、あだおろそかに死んではならないと痛感するのです。

ゼンの不幸は、ハナが亡くなる原因に自分が関与していたことゆえに、そのような心の葛藤に抗えなかったことですが、それもまた愚かとは言えない人間の哀しさですね。

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