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半分の月がのぼる空 #2のことと#3のこと

画はときどきヘタれるものの、しっとりとした雰囲気で語られる物語。
しかし、鈴村健一は、種死みたいなやつ演るより、こんなヘタレだけど頑張る少年演る方が似合いますね。いちご100%といい。
あ、でもシンも似たよーなもんか。制作スタッフの悪意で、頑張らせ方が間違ってただけで。(笑)

■ #2「多田コレクションの相続」

前回ラスト、砲台山に里香を連れていったものの、体調が悪いのを無理していたため、その場に倒れこんだ裕一。
そこに至るまでの行為と、倒れた際に、うわ言のように漏らした裕一の本当の言葉に里香の気持ちも裕一に近づいていきますが、そう簡単にくっついてもらったら、お話が終わっちゃう。

と、ゆーことで、前回亡くなった多田じーさんから譲り受けたエロ本によるトラブルから、お邪魔キャラ夏目登場編。

見舞いにきた(とーぜん健全な少年ならエロ本目的!:笑)友達と、ついエロ本に見入っていたところを里香に見つかる裕一。

yu2 おぉっ!と言うのは男の性(さが)なのよ。

許したりぃな。(笑)


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そんなとこを見つけて、膨大な相続品(笑)まで見てしまった里香は、へ~ぜんと、「裕一って、すごい人だったんだね。ふ~ん。」と笑って部屋を出ていきますが、このひぇ~っていうリアクションの取りようもない、女の子の冷ややかな空気が男の子にはキっツイんですよ。・・・笑いながら眉間よってるし。(^^;

そんな里香になんとか許してもらおうとする裕一ですが、そう簡単には許してもらえませんね。(そらそうですね・・・でも、健全な男の子なら、ちっとも悪いところはないんですが ^^;)

しかし、裕一をドツきまわすわ、寒空の屋上に閉め出して放ったらかしにするわの里香は、やり過ぎちゃう?そのうち裕一死ぬで。(笑)
まぁ、子供の頃から入院していて、本だけが友達で、少女の潔癖症と加減を知らないってところを極端に表現しているんでしょうけど、それにしても。ねぇ。

03yu1 03yu2 一方、裕一は、里香に会いに行くために、ナースステーションのカウンターの下をひょこひょこしゃがんで行くわ、里香に赦してもらうために土下座までしゃかしゃかするわで、見事におバカなヘタレっぷり・・・というより、ただの素直な愛すべきバカタレなんでしょうけど。(笑)
男から見たらいいやつなんでしょうけど、女の子から見たら、ちょっと頼りないかな~?

そんな二人を何とかしてやろうと亜希子さんが間に入るも、夏目の単純な手に引っ掛かって再び屋上に閉め出される裕一。
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こんなとこがアホなんですよ。(笑)


でも、つい洋物(直輸入って無修正?)に手を出すのは君のせいじゃない!
全て若さゆえのリビドーが!パッションが!!
男がエロ本を求めるのは自然の摂理・・・って何を言っとんじゃ。(^^;

てなこともありながら、裕一は里香と何とか仲直りできそうな状況にはなりますが、里香が裕一に会いに屋上に来たのは、それが夏目に言われたからと言うことを里香の口から聞いて、さんざん夏目に嫌がらせをされて、夏目にいい感情を持っなかった裕一は里香に詰め寄ります。
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夏目に言われたのは本当だとしても、里香のそれは照れ隠しの、裕一に自分から会いに来た口実の一つなんですけど、やっぱ裕一がムっとするのは仕方ないですね~。
こういう、すれ違いは、ままあることで・・・。
本人たちにとっては、すごく真剣でしょうが、余裕がないところが初々しいです。(^^

■ #3「戎崎コレクションの終焉~そして」

前回のラストで夏目の思惑にはまって、思わず裕一に父の形見の本を投げつけてしまった里香。
それは、裕一に当たった後、手摺を越えて、屋上から2階下の窓の庇の上に落ちてしまいますが、中途半端なところに落ちたまま止まっている様子が、二人の関係、気持ちを表しているようですね。

その本を気にしながらも、どうともしようがなかった裕一ですが、いつものごとく病院を抜け出して遊びに行っていた親友の司の家で、雨が降りそうなことを知り、なんとか本を取り戻そうと病院に取って返します。
04yu1 04yu2 幸い司の助けを借りて無事本を取り戻せますが、足を滑らせてロープで宙吊りになったり・・・ホンマ、いつか死ぬで、お前。(笑)


取り戻した本を里香の枕元に返したものの、いろいろあって高熱を出した裕一はベッドの中で夢うつつ。
04dream2 夢の中での里香との仲直り・・・本当は御礼と心配で枕元に来ていた里香との会話だったのですが、砲台山のときといい、肝心なときにおぼろげなのがヘタレゆえんですね。(^^

04yu3なにはともあれ、裕一の気持ちはわかったけどエロ本のことは赦せない里香に言われて、病院の焼却場でエロ本に一冊ずつ語りかけて燃やして行く裕一。
・・・その未練が、男のセンチメンタルだね~。(笑)

そして、再び気持ちが近づいた二人にイラつく夏目。
一方では、主治医として里香の母親に厳しい事実を宣告しています。
ただのイヤなやつではなく、歪んだ感情の表し方は、夏目自身にも恋人と死別したツラい過去があって、裕一と里香の二人の関係を自分と重ねて快く思っていないということは、容易に想像できるのですが、しかし、いくら自分自身も苦しく、里香のことも見てられないからといって、当直中に酒は飲むわ、あまつさえ入院患者(裕一)を足蹴にしてボコボコにするわでは、医者失格という前に人間失格ですね。
ナースといい、医者といい、こんなんばっかで、大丈夫かいな?この病院。(笑)

自分自身の感情を抑えきれず吐露してしまうところは人間的といえばそうなんでしょうが、それを(心や身体の)暴力として他人にぶつけるのは、到底正常な精神の人間じゃありません。
他人にぶつけて解消できる苦しみは、本当の苦しみではないでしょう。
他人の助けを借りることはあるにしても、苦しみは自分で昇華するしかないと思うのですが・・・。
これでは、到底、山に登ってる人間とは思えませんね。
こんなやつを信用してバディやパーティ組むやついるんかいな。

それにしても、夏目に娘の症状を宣告される、お母さんの気持ちは痛いほどわかりました。
もう1年以上前にはなりますが、自分自身もそのような立場で話を聞いたことがありますので。
それでも・・・今日は手はないかもしれない・・・でも、明日は?明後日は?
少しでも永く生きながらえていれば、数週間後、数ヵ月後には別の治療法、薬が見つかるかもしれない・・・。
人の手で全てを関与できないところに生と死はあるのかもしれませんし、医者としてあいまいな希望でなく事実を伝える辛さ、大事さはわかりますが、そのような希望まで失くす、失くさせることはないと思うのです。(うちの主治医がそうだったということではなくて、ね。)

だからこそ、みんな、ときに泣きたくなる想いを堪えて、笑みを湛えながら明日のために頑張れると思うのですよ。

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さて、一方、裕一は里香に誘われるままに銀河鉄道の夜をなぞって、ジョバンニ(裕一)カムパネルラ(里香)のセリフを演じて気持ちが通じあったと思っています。 

しかし、夏目に殴られて、夜の屋上に置き去りにされた後、満点の星空を見ながら、打ちひしがれた気持ちを戻そうと、持っていた『銀河鉄道の夜』を読み、「どこまでもどこまでも僕達一緒に進んで行こう。」という件に里香との未来を希望しますが、そのとき風にめくれた本の先に書かれていたカムパネルラの真実を見て読んでしまいます。
ジョバンニと旅していたカムパネルラは、本当は・・・。
そして、自分をカムパネルラとしていた里香の本当の気持ちは・・・あの笑顔の意味は・・・。

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と、ここまで#3話が原作#2巻目までですね。
原作は全6巻で、そのうち丸々一巻が夏目の過去話ということらしいので、このペースだと夏目の分はかなり削られそうですね。小説と違ってTVだったらしょうがないとこですか。
しかし、今回のラストの裕一が銀河鉄道の夜の真実を知る件。実は『銀河鉄道の夜』ってあらすじだけで、まともに読んだことなかったので、TVで見たときはあまり実感なかったのですが、週末に本屋でTVはどの程度まで進んでいるのか、ふとパラパラと原作#2巻をめくったところ、そのエピローグに書かれていたTV#3話ラストのとこを読んで、つい店頭で目がじんわりしてしまったのでした。
あぁ、いかん、いかん。(^^;

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コメント

TBありがとうございました。
なので、こちらからもまとめて送っちゃいました。嫌がらせじゃないですよ。(笑)
私もこの作品の病院にはお世話になりたくないですね。セキュリティも甘そうだし。(^-^;)
根性焼きされそうになるわ、ボコボコにされるわ・・・、裕一丈夫だなぁ。

投稿: せーこ | 2006年2月 8日 (水) 21時47分

せーこ様。
お返しTBありがとうございました。

まぁ、話の芯が重い分だけ、他の描写は誇張してザルに表現しているんでしょうけどね。
やりすぎると、せっかくのいい話が全てただのツクリモノにしか見えなくなってくるところが、ちょっと残念です。
原作では丸々一巻費やしている夏目の悲しい過去は、あんな行動も納得できるほどのものとなっているのでしょうか?
TV見終わって時間に余裕があれば、原作読んでみようかとも思ってます。
でも、またすぐ泣かせるいい話系の「しにがみのバラッド。」も始まりますしね。(^^;

投稿: Pao | 2006年2月 9日 (木) 00時51分

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